【キングス・ワールドカップ・クラブズ2026 エキシビションマッチ】ZEBRAS FC 2-9 MURASH FC(日本時間7月28日/イタリア・ミラノ)

【映像】人気日本人配信者、キーパーを騙す見事なPK(実際の様子)

 “新時代の7人制サッカー”として話題沸騰中の「キングス・リーグ」クラブ世界大会がイタリアで開催中。特別招待枠として参加している日本代表の試合では、クラブのオーナーを務める“超人気配信者”が冷静にPKを決める場面が話題となった。

 さまざまな独自のルールが存在するキングス・リーグ。1v1から試合がスタートし、時間が経つにつれ人数が増えていくシステムや、試合中にさまざまな効果を発動できる“シークレットカード”、さらにクラブチームのオーナーがペナルティーキック(PK)を蹴り、決まれば正式にゴールとして認められる“プレジデントPK”など、観客を飽きさせない工夫が随所に散りばめられている。

 この試合で日本代表“MURASH FC”の太田宏介監督(元サッカー日本代表)は前半13分に“プレジデントPK”の権利を行使。キッカーを務めるのは、MURASH FCの共同オーナーで、YouTubeやTwitch(ツイッチ)などで絶大な人気を誇る配信者(ストリーマー)の加藤純一氏だ。

 加藤氏は配信席からピッチへ移動し、MURASH FCのメンバーから激励を受けゴール前へ。相手ゴールキーパーともグータッチで健闘を祈り合い、ゆっくりとした助走から真ん中左付近へ勢いよくボールを蹴り込むと、逆をつかれたキーパーはノーチャンス。見事プレジデントPK成功となった。

 ゴールが決まった瞬間、加藤氏とともにMURASH FCの共同オーナーを務め、この日はABEMAの放送で解説として試合を見守ったサッカー元日本代表柿谷曜一朗氏も「上手いっ!完璧!」と絶叫。「ちょっとコース甘かったですけど、でもシュート打つまでの余裕みたいなものが相手にプレッシャーを与えましたよね」「身体の向きで相手を騙せていた」と、すでにキングスW杯に4度参加している加藤氏の技術と経験を評価した。

 試合後、ABEMAインタビューに応じた加藤氏は、「『こういう形で加藤さんにPKを蹴らせます』という(事前の)想定通りのシチュエーションで(太田)監督が呼んでくれたので、あまり緊張しすぎることもなく、自分のペースで、柿谷さんの教えを守って最高のPKを蹴られたんじゃないかなと思います」とコメント。一方で柿谷氏は「太田監督には『右に蹴る』と伝えていたと聞いたんですけど、直前で(蹴る方向を)変えたんですか?」と加藤氏に問うと、本人は「みんなには『右に蹴る』って言ってたんですけど、なんか左に蹴ろうって(直前に決めた)」と答え、その強心臓っぷりに「すごっ」と驚きのリアクションを見せていた。

 前回大会では僅差の場面でPKを外してしまい、試合後涙を流す場面もあった加藤氏。エキシビションマッチとはいえ、共同オーナーの柿谷氏と二人三脚で研鑽を積んだPKを今回はしっかりと決め、試合も快勝。チームの連敗を7で止めた加藤氏は万感の表情で「勝ったよ柿谷さん!本当に嬉しい!」と語っていた。MURASH FCは同30日、31日にも地元イタリアのクラブとエキシビションマッチを行う予定で、欧州遠征全勝を目指す。

◆キングス・リーグ(Kings League)元スペイン代表のジェラール・ピケ氏が2022年に立ち上げた、Z世代を中心に世界的な熱狂を生んでいる新感覚の7人制サッカーリーグ。従来のサッカーの枠組みを超え、ゲーム性・エンターテインメント性を極限まで高めた独自ルールと配信カルチャーの融合が最大の特徴で、試合開始はキーパー+フィールドプレーヤーの1v1からスタートし、時間経過とともに人数が増えていくシステムや、サイコロ(ダイス)で変則的な人数・ルールを決定する仕掛けなどが採用されている。日本では人気動画配信者の加藤純一氏がオーナーとなり、常設クラブ「MURASH FC」を結成。クラブチームまたは各国代表チームで対決する「キングス・ワールドカップ」にも継続して出場している。

ABEMA/キングス・ワールドカップ・クラブズ2026)