【緑茶が高騰】抹茶ブーム影響 茶エキスや安価な輸入茶も
世界的な「抹茶」ブームが続いています。その影響が、私たちが普段飲んでいる「緑茶」にも及んでいます。
■「日本茶」を買う時、原産国を気にしたことは?

「日本茶」を買う時、原産国を気にしたことはありますか?
街の人
「あんまり気にしたことないかも」
街の人
「普通の緑茶なので、国産だなと思いながら買っています」
日本茶=日本産。いまその“前提”に変化が起きています。
農林水産省は先週、抹茶や煎茶など日本産の「日本茶」について、国が知的財産として保護する対象に登録。 認証マークによって一目で「国産」とわかるようになりました。
背景にあるのは、「世界的な抹茶ブーム」です。抹茶の急激な需要の高まりを受け、煎茶などの「緑茶」の生産にも影響がでています。
■抹茶ブームで緑茶高騰 緑茶の輸入増加

池乃屋園・三ツ木園 池谷英樹さん
「今まで煎茶を作っていたお茶農家さんが、抹茶の原料である『てん茶』というものを作り始めていくので、そうすると必然的に、急須で淹れる煎茶は減ってきてしまいますね」
煎茶の作り手が減ってしまい、その原料となる茶葉の価格も上昇。
池乃屋園・三ツ木園 池谷英樹さん
「おととしから比較すると、一番安いお茶で言えば、やっぱり2倍3倍にはなってしまっています」
国産茶葉の価格が高くなったことで、緑茶の輸入が増えています。去年の緑茶の輸入量は、前年のおよそ1.5倍と急増しました。
■商品価格を抑える…「茶エキス」「茶抽出物」とは

専門家によりますと、商品価格を抑えるため、ペットボトル飲料などに輸入茶葉が利用されたり、輸入茶葉から作られた『茶エキス』や『茶抽出物』が使われたりする可能性があるといいます。
実際に商品の表記を見てみると──。
日本テレビ・新倉久美子記者
「緑茶のペットボトルのラベルを見てみると、“緑茶エキス”と書かれています」
「茶エキス」や「茶抽出物」とは、お茶の成分を濃縮して粉末や液体にしたもの。 通常の茶葉のおよそ3分の1の量で、お茶を作ることができるといいます。
現在の表示制度では、最も重量の多い原料でなければ、「茶エキス」や「茶抽出物」の原産国を書かなくても良いとされています。
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この状況について、専門家は──。
農林中金総合研究所・山本裕二 研究員
「輸入品の使用自体は、悪いことではないと思うんですね。メーカーの戦略もありますし。『原材料名:緑茶(国産)、茶抽出物』と書いてあった場合、緑茶だけを見て、『あ、このお茶は、すべて日本産の原料で作られているのかな』と誤解してしまう消費者もいると思うんですね。改善が必要な状況かなと思っております」
■大手お茶メーカーは…

大手お茶メーカーは、国産の茶葉が、どれだけ使用されているのか、消費者に十分に認識されないと、国産の茶葉が使われる機会が減ってしまうと危機感を抱いています。
伊藤園 緑茶ブランドグループ / ブランドマネジャー・吉田達也さん
「日本人なのに、日本のお茶が飲めなくなるみたいな、そういった悲しい現実がないようにですね、国内需要もそうですし、海外も含めて、日本のお茶がもっと、生産量も増えて、発展的になっていけばいいなと思っております」
