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 【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】6月24日に南米ベネズエラの北西部と中部で相次いだ大地震。同国政府によれば、死者は4490人を超え、負傷者も1万6000人以上。一部報道によれば、いまなお3万5000人以上が行方不明という大惨事となった。

 著名なアスリートや、その親族も犠牲になった。バレーボール男子代表キャプテンのウィルナー・リバスさんはカリブ海に面したラ・グアイラ州で被災。行方不明となっていたが、妻のマリアンヘル・ペレスさん、息子のテオくんとともに死亡が確認された。31歳。ベネズエラのバレーボール連盟が7月5日(日本時間6日)に発表した。

 リバスさんは2020年の東京五輪にも出場。25―26年シーズンはフランスのクラブチーム「ナルボンヌ」でプレーし、来シーズンはスペインの「グアグアス」でプレーすることが決まっていた。

 大谷翔平投手(32)や山本由伸投手(27)らが所属するロサンゼルス・ドジャースのエリエセル・アルフォンソ捕手(26)は継母パトリシアさんと16歳の妹エリアナさんを失った。複数の米メディアが報じたところによると、アルフォンソ一家はラ・グアイラ州のリゾートホテルに滞在していた。

 昨オフにマイナー契約でドジャースに加入したアルフォンソは7月5日に本拠地ドジャースタジアムで行われたパドレス戦で待望のメジャーデビュー。試合開始の数時間前に、義母と妹が犠牲者として発見されたことが報じられていたために、3回裏に初打席に向かうと、観客は総立ちで拍手を送った。

 試合後、インタビューに応じたアルフォンソは「歓声を聞いた時は感情がこみ上げてきた。一生忘れない。(継母と妹は)神様のそばにいて、僕を見守ってくれているはずだ」とスペイン語で語った。悲しみはすぐには癒えないだろうが、グラウンドで結果を出すことが何よりの供養になる。活躍を期待するばかりだ。

 地震列島と言われる日本。今年は山梨や岩手など各地で最大震度6強から5強以上の大きな地震が発生し、不安が募る。

 11年3月11日に発生した東日本大震災では女子サッカー選手の佐藤恵利子さんが津波にのまれて31歳で命を落とし、釜石ラグビー協会会長も務めた元ラグビー選手の佐野正文さん(享年64)やタレント生島ヒロシ(75)の妹さん夫婦も犠牲になった。

 花巻東高1年の時、室内練習場で大きな揺れを体験したのは大谷だ。「備えあれば憂い無し」とはいうが、備え以上の想定外の事態が起こった時に慌てずに行動できるかどうかが問われる。ベネズエラ大地震のニュースに触れると、やはりとても対岸の火事とは思えない。当コラムで取り上げた理由だ。