圧勝?(ネットフリックスの公式HPより)

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週間TOP10で1位!

 7月2日から動画配信サービス・Netflix(ネトフリ)で世界独占配信されているオリジナルシリーズ「ガス人間」(全8話)が、日本における「週間TOP10(シリーズ)」で1位を獲得し、「週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)」でも7位にランクインした。

【写真を見る】189センチの長身に甘いマスク…世界を舞台にした活躍が期待される3世俳優

 同作は1960年公開の映画「ガス人間第1号」を原作に、東宝とネトフリが初のタッグを組んで放つ完全オリジナルストーリー。生放送中のテレビ番組で、人間が突如として膨張し爆死するという、未曾有の殺人事件が発生したことから物語は幕を開ける。犯人は、自らの身体を自在にガスへと変化させ、あらゆる障壁をすり抜ける「ガス人間」だった。

圧勝?(ネットフリックスの公式HPより)

 主演の小栗旬(43)と蒼井優(40)が、ガス人間を追う刑事・岡本賢治役と記者・甲野京子役で出演。ほかにも林遣都(35)、広瀬すず(28)、竹野内豊(55)、ネトフリ作品ではおなじみのピエール瀧(59)ら豪華キャストが集結し、連続予告殺人を仕掛ける「ガス人間」を、今作が俳優デビューとなる本木雅弘(60)と内田也哉子さん(50)の長男・UTA(28)が演じた。

東宝とネトフリという大資本のタッグに加え、映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16年)のヨン・サンホ氏(47)が脚本・エグゼクティブプロデューサーを務め、Disney+の『ガンニバル』(22年)などの片山慎三氏(45)が監督を務めるなど、日韓のトップクリエイターが結集したことでも話題の作品です。さらに、サンホ氏が切望し、キーソングとしてサザンオールスターズの代表曲『いとしのエリー』(79年)が起用されていることも注目を集めています」(映画担当記者)

 そんなキャスト陣の中でも、とりわけ視線を集めたのが、今作が俳優デビュー作となるUTAだ。

芸能一家の血

 映像作品のレビューサイト「Filmarks」では、その演技について《ガス人間の人めっちゃハマり役だった》《UTAさんが良過ぎる》といったストレートな称賛に加え、《たたずまいも良いし、新鮮さもありつつ異様さが滲み出ている》《過剰な演技を排した佇まいで、何者かわからない不気味さを成立させていた》など、ハマり役だったことをうかがわせる声が相次いでいる。

「UTAさんは、174センチの父を大きく上回る189センチの長身で、モデルとして活動していたことも。米国の大学時代はバスケットボールに打ち込み、U-24の日本代表候補に選出されるほどの身体能力もある。ネトフリが“人間ではない役”を演じるにあたって求めたのは、万能な演技力というより、役と噛み合った時の圧倒的な説得力でしょう。海外にも配信される作品ですから、そのビジュアルで視聴者を惹きつけることも重要だった。そう考えると、ガス人間はUTAさん以外にハマる俳優がいなかったと言ってもいい。主演の小栗さんを超えるインパクトを残し、これ以上ない俳優デビューを飾ったと思います。ガス人間にはある決めゼリフがありますが、欲を言えばもう少し強烈なワードだったらもっと話題になったでしょう」(同)

 UTAの父・本木は、日本映画界を代表する俳優の1人。母方の祖母である故・樹木希林さんもまた、日本を代表する名優として知られる。その夫でロック歌手の故・内田裕也さんは、破天荒な言動で芸能界に強烈な足跡を残した。

「18年にモデルデビューしたUTAさんの芸能界入りを力強く後押ししたのは、希林さんだったことはよく知られています。22年ごろから俳優デビューを見据えてワークショップに通っていたそうですが、本木さんや希林さんの作品を見るだけでも、役者として学べることは多かったはず。さらに、『ガス人間』では感情をあらわにするシーンもありましたが、その激しさには内田裕也さんの血を感じさせる部分もあった。父と祖父母の遺伝子を、エンターテイナーとしてしっかり受け継いでいることが、いわば“3世俳優”である「UTAさんにとって大きな武器になっています」(芸能記者)

 デビュー作で絶大なインパクトを残したUTAだが、28歳での俳優デビューは決して早いとは言えない。だが、そこにも父・本木との不思議な共通点がある。

「本木さんは82年にアイドルグループ『シブがき隊』のメンバーとしてデビューし、88年の解散後に本格的に俳優へ転身しました。とはいえ、役者として大きな注目を浴びたのは、卒業に必要な単位と引き換えに廃部寸前の弱小相撲部に入部する大学生を演じたコメディ映画『シコふんじゃった。』(92年)で、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞など、主要映画賞を総なめにしてから。この年、本木さんは27歳でした。まわし姿でブレークした本木さんと、ほぼ裸同然のガス人間役で強烈な印象を残したUTAさん。どちらも文字通り“身体を張った作品”でブレークのきっかけをつかんだという意味では、親子の巡り合わせを感じさせます」(映画業界関係者)

“2世俳優”は他にも

 もっとも、UTAが飛び込んだ芸能界は甘くない。

 すでに同世代の“2世俳優”には、佐藤浩市(65)の息子・寛一郎(29)、歌手・宮沢和史(60)の息子・宮沢氷魚(32)、中野英雄(61)の息子・仲野太賀(33)、いずれも故・千葉真一さんの息子である新田真剣佑(29)と眞栄田郷敦(26)ら、強力なライバルがずらりと並ぶ。

「ただ、UTAさんには彼らとはまた違う強みがある。長身とビジュアルに加え、音楽とビジュアルを融合させたアーティストプロジェクト『JIRO』で音楽活動も行っている。語学が堪能で、モデルとして海外で活動した経験もあるため、目指す先は国内だけではなく世界市場でしょう。ここまで条件がそろった“2世俳優”はそう多くありません。『ガス人間』でも、普通の人間だった頃のパートでは、本木さんの若い頃をほうふつとさせる雰囲気を漂わせながら、感情表現の豊かな芝居を見せていた。末恐ろしい超大型新人ですよ」(同)

“本木雅弘の長男”という看板だけで注目を集められる時期は、そう長くは続かない。だからこそUTAにとって本当の勝負は、むしろここからだろう。

デイリー新潮編集部