[6.29 W杯決勝T1回戦 日本 1-2 ブラジル ヒューストン]

 日本代表に2-1で逆転勝利をおさめたブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督が試合後の公式会見に出席し、「これまでよりも完璧な試合をしたと思う。前半は少し苦しんだが、後半は困難を克服することができた。スペースを見つけるのに苦労したが、後半にはその問題も解決することができた」と振り返った。

 1点ビハインドで折り返した後半開始からMFルーカス・パケタに代えてFWエンドリッキを投入。4-4-2にシステムも変更すると、サイドバックも使ったサイド攻撃でクロスを何度となく放り込み、MFカゼミーロの同点ゴールにつなげた。

「我々は中盤で優勢になりたかった。まずウイングからパスを通していきたかったが、うまく成功しなかった。厳しくチェックされていたからだ。なので敵陣深く、相手のコーナー付近に入っていかなければならなかった」

 戦術的な狙いを明かした指揮官は「前半はもっと中に入ろうと思っていたが、日本の守備が優れていたので(戦術を)変えなければならなかった」と指摘。「1点入れられたが、そのあと取り返すことができて、2点目を取れたのは幸運だった。そうでなければややこしいことになっていた」と後半アディショナルタイムの決勝点を喜び、もしも延長戦になっていれば「同点が続くならネイマールを入れようと思っていた」ことも明かした。

 決勝トーナメント2回戦となるラウンド16では、ノルウェー対コートジボワールの勝者と対戦する。ブラジルは過去、ノルウェーに2分け2敗と勝ったことがなく、ブラジルメディアからもノルウェーとの対戦についての質問も出たが、「どうなるか見てみるしかない。どこが相手になるか分からない。コートジボワールであってもそうだ。様子を見るしかない。すべてのチーム、すべての選手にリスペクトがある」と答えるにとどめた。

(取材・文 西山紘平)