変化する“プール授業” 猛暑による熱中症対策で見直し進む 石川の教育現場の現状は
本格的な夏を前に、石川県内の小中学校ではプール授業が始まっています。
まずはこちらのグラフをご覧ください。金沢市の7月の平均気温を示したグラフです。去年の平均気温は29.4度で非常に高かったことが分かります。
こうした中、学校現場では猛暑による熱中症のリスクなどに対応しようと、水泳授業の見直しが進められています。現状を取材しました。
16日、金沢市の中村町小学校で行われていたのは…
■児童は:
「気持ちいい!めっちゃ暑かったから気持ちいいです」
「頑張って泳げるようになりたいです。50メートル!100メートル!」
気温が上昇するこの時期、よく見られる水泳授業の風景。
ただ、実は今、そのあり方が大きな転換点を迎えています。
授業が始まる30分ほど前、プールには担任の姿が…
■中村町小学校・南 舟 教諭:
「熱中症が起きやすいので、水温を意識しながら授業を行うかどうかの判断をとっています」
チェックしていたのは、気温とプールの水温。
手間は掛かるものの、児童の熱中症を防ぐため、欠かさず行う必要があるといいます。
■中村町小学校・南 舟 教諭:
「日差しも強くて(プールの)中に入っているけど、すごい暑い状態だとさすがに行えないことも。気温も28度で基準の間に入っているので、気持ちよくプール入れると思います」
去年は、7月の平均気温が30度近くとなった金沢市。
市内では昨年度、猛暑などを理由に学年によっては6割近くの小中学校が、カリキュラムで定められた水泳の授業時間を下回りました。
こうした中、その水泳授業について、見直しを進める学校も…
テレビ金沢・山下 実々 記者:
「これから始まる水泳授業。児童が続々とスクールバスから降りてきました」
こちらは内灘町の大根布小学校の児童たち。
授業が行われたのは、学校ではなく、近くにある公営の屋内プールです。
■大根布小学校・中林 拓人 教諭:
「天候に関係なくプールの授業が出来るってことは、本当にありがたいことだなって炎天下での熱中症の心配がないほか、民間のスイミングコーチが指導することで教員の負担軽減にもつながっているといいます。いま、屋内での実施が広がる「水泳の授業」。
石川県内では、すでに7つの市町で屋内プールでの授業を導入。民間の事業者に指導を委託するなど、各学校でさまざまな対応を取っています。
このうち、小松市の担当者は長い移動時間による時間割の調整など課題もあるとした上で、屋内プールのメリットを次のように話します。
■小松市教育委員会・岩倉 静香 さん:
「一定の水温と室温が保証される、管理されている。(民間のコーチに習って)子どもたちからも、できたという実感が得られるというところで、水泳の好感度も上がっているような振り返りが、たくさん見られました」
今後も子どもたちの安全な授業環境を守るために、新しい形での模索が続いています。
