日の丸を背負う未来のなでしこがエールを送った。日本代表は10日にベースキャンプ地のアメリカ・ナッシュビルで本格始動。練習冒頭で中部テネシー日本語補習校の子どもたちによる歓迎セレモニーが行われ、U-17日本女子代表(リトルなでしこ)にも選出されているDF若月いずみ(16)が代表して横断幕をMF遠藤航に贈呈した。

 北中米ワールドカップに向けて準備を進める日本代表がナッシュビルにやってきた。若月はナッシュビルがベースキャンプ地の候補に挙がったときから願い続け、決定後は「絶対観に行く」と決意していたという。「ずっと子どもの頃から見てきた代表の選手たちがこのW杯の舞台の準備のためにナッシュビルに来るのは人生に一回しかない。補習校で作った横断幕を渡すことができて、私たちの応援の熱さを感じてほしい」と振り返った。

 滋賀県で生まれ、東京都で育った若月は3歳のころ、父の仕事の影響でナッシュビルに引っ越した。サッカーは兄妹の影響で始めたという。目標はプロと、なでしこジャパンに入って女子W杯で活躍すること。そのためにもサイドバックとして右利きながら左足の練習も欠かさない。昨年4月にU-16日本女子代表として代表初招集となり、モンテギュー国際大会では優勝を経験。同年5月にはU-16アメリカ女子代表のキャンプにも参加した。

 男子の代表では、DF伊藤洋輝を筆頭に、DF菅原由勢やDF冨安健洋を参考にしているという。また、日本女子代表(なでしこジャパン)ではDF北川ひかるに憧れがある。「北川選手は攻撃力やクロスを上げる能力がある。私もそんな風になりたい」と理由を明かした。

 若月は今年1月にもポルトガル遠征に参加。いま目指すのは、今年10月からモロッコで行われるU-17女子W杯だ。先月に準優勝に終わったU17女子アジア杯には選出されず。それでも「(U-17女子W杯に)招集されるために、私自身も色々トレーニングしたり、前回代表で学んだことをつないで招集されるようにがんばりたい」と力を込めた。

 一昨日ジオディス・パークで行われた公開練習にも若月は参加。菅原からは代表の人形を受け取ることができ、またGK鈴木彩艶、FW前田大然森保一監督と写真も撮ったという。世界一を目指す日本代表に向けて、「こういう大きな舞台でチーム一丸となって、横断幕に書いたように、全力で全員で勝ち進むために、代表の皆さんが日本らしく楽しくできたら嬉しい」と期待を寄せていた。

(取材・文 石川祐介)