レアル・マドリーとの直接対決を土曜日に控えるバレンシアだが、チームのエース、ダビ・ビージャが金曜日のチーム練習を途中リタイアし、周囲をヒヤリとさせた。ビージャは、木曜日は胃腸炎のため練習を欠席。そして翌金曜日は右足ハムストリングの問題により練習を途中で切り上げた。キケ・フローレス監督にとっては懸念材料だ。

 現在13ゴールで得点王ランキング、スペイン人選手トップのビージャは、バレンシアでの昨シーズン、そしてサラゴサでの04/05シーズンとここ2年連続でサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦でゴールを決めており、ビージャにとってベルナベウは得意のスタジアム。前節、2位セビージャとの直接対決でも2ゴールと大活躍し、チームの勝利に貢献したビージャ。チャンピオンズリーグ出場圏内をキープし、リーガ優勝争いに踏み止まるためにもバレンシアにとってビージャは必要不可欠な存在であり、この直接対決でもゴールに期待がかかっている。

 とはいえ、キケ・フローレス監督は練習後の会見で「ビージャは筋肉に疲労がたまっており、練習を行うことができなかった。だが、大事をとってのもの。チームドクターらは検査を行ったが、重症ではないとのこと。レアル・マドリー戦にも出場できるだろう」と説明し、ビージャの出場に問題はないことを強調。一番ホッとしているのは監督自身といったところか。これにより、古巣との対決でゴールへの意欲を見せるモリエンテスとビージャの2トップでレアル・マドリー戦に臨めることができそうだ。

 3位レアル・マドリー(勝ち点54)対4位バレンシア(54)との直接対決。負ければ、実質優勝争いに別れを告げることになる。両チームにとって負けられない一戦だ。熱くタフな試合となるだろう。

(スペイン通信)