スペイン国王杯準決勝第1戦は19日、セビージャがデポルティーボをアウェイで3−0で一蹴。決勝へ向けて大きく前進した。

 12分に今シーズン、チームの柱に成長したフレドリク・カヌーテが先制点を奪うと、その2分後には右サイドからあっさり追加点を奪った。右サイドからヘスス・ナバスが、DFダニエル・アウベスのとのコンビネーションで抜け出すと、最後はGKムヌアを抜き去り、ゴールに流し込んだ。

 後半に入っても、セビージャの「リアソール劇場」はやむことはなかった。残念ながらMFアドリアーノが決定的なチャンスを外してしまうも、最後まで攻撃の手は止むことはなかった。そして終了間際、アンドラーデのハンドでPKを獲得すると、ルイス・ファビアーノが落ち着いて決めホイッスル。3−0で快勝を収めた。

 前日にはバルセロナがヘタフェを5−2で圧倒。決勝行きをほぼ手中に収めているだけに、リーグでも好調な2チームの激突となりそうだ。またセビージャは、リーグ戦では2位につけ、UEFA杯でも、準決勝進出を決めている。日程は厳しいものの、まだ3冠の可能性を残しており、充分に狙える戦力は整っている。