ロナウジーニョのACミラン移籍騒動を巡っては一時期ほどの加熱報道はなくなったが、それでもまだくすぶり続けているのも事実。先週にはACミランが5月22日に開催される予定のG-14会議でバルサ側にロナウジーニョへのオファーを出す準備をしていると報じられている。ACミランのベルルスコーニ会長らは、ロナウジーニョ獲得に情熱を注いでいるが、この冬の移籍マーケットで一足先にACミランに移籍したロナウドもロナウジーニョのACミラン加入を心待ちにしている一人。来シーズン、同じユニフォームを着てプレーすることを思い続けているようだ。

 そして、ロナウジーニョがACミランに移籍するための手助けはできるとクラブ側に申し出ているという。“La Gazzetta Sportiva”のインタビューでも「何でもするつもり。まあ、いまさらロナウジーニョにACミランの良いところを伝えるのは無意味なことだけどね。彼はもうすべて知っているわけだし・・・」とコメント。

 ブラジル代表でのチームメイトであり、ロナウドはロナウジーニョの憧れの選手でもあった。ACミラン側としては何とも心強い存在だ。ロナウジーニョのバルサ残留宣言で収束したとはいえ、ACミランはバルサとロナウジーニョの動きを静観しているといったところだろう。

 また、リーガは見ていると伝えたロナウドは、同インタビューで古巣のレアル・マドリーがまだ優勝争いに生き残っていることに“驚いている”とも明かしているが、同時に優勝カップがレアル・マドリー手に渡って欲しいとも。「かつての僕チームメイトたちは素晴らしい。ファンがプレーや監督に満足していないことは分かっているよ。でも、優勝することに期待している」。かつての指揮官への嫌みを込めたロナウドだが、元チームメイトにはエールを送っている。

(スペイン通信)