15日に行なわれたFAカップ準決勝でブラックバーンと対戦したチェルシーは、延長後半にMFミヒャエル・バラックが決勝点を奪い、2−1の勝利を収めた。120分間の激闘を戦い抜いた指揮官のジョゼ・モウリーニョは、プレミアリーグでもタイトルレースを繰り広げるマンチェスター・ユナイテッドとの対戦が決まった決勝戦が、イングランド・サッカー界の頂上決戦となると語った。

「イングランドのサッカー界で最高のチーム同士が決勝で戦うことになった。まさしくビッグマッチだ。今シーズンは、両チームともに素晴らしい成績を残している。まさに夢のような試合になる。(ブラックバーン戦で決勝戦を決めた)バラックは真の勝者だ。プロの鏡のような存在と言える。チームのために戦う姿は尊敬に値する。本当にいい仕事をしてくれているよ」

 さらにモウリーニョは、敗れたブラックバーンにも敬意を払う。

「今日のブラックバーンは素晴らしい戦いをしたと思う。監督や選手、そして観客までもが一体となって戦っていた。本当に素晴らしい試合だった。試合では必ず敗者が生まれるものだが、ブラックバーンは今日の戦いを誇りに思うべきだ」

 この日の勝利で、すでに獲得しているリーグカップのタイトルに加え、プレミアリーグとチャンピオンズ・リーグ、そしてFAカップと、シーズン4冠の可能性を残したチェルシー。「4冠の可能性がある現状を楽しみたい」と語るモウリーニョは、自身の去就問題などの雑音を振り払いながら、シーズンのラストスパートを仕掛けるつもりのようだ。