14日に行われたアウェイでのラシン・サンタンデール戦でレアル・マドリーは2−1と敗れた。この試合の主役は、選手ではなくトゥリエンソ・アルバレス主審。1本目の疑惑のPK判定が試合の流れを変え、試合終了間際にはラシンの逆転勝利となるPKを与える。そして、レアル・マドリーは2人の退場者を出すなど、主審のジャッジによって何とも後味の悪い試合となった。PKを採られた一人カンナバーロは、試合後に問題のプレーについてPKは不当だとコメントを残している。

「審判には怒りを感じている。正しいとは思えない2本のPKを採ったんだからね。1本目の時は、ディアラはボールに行っていたし、2本目のは、僕はジキッチを引っ張っていない。202センチもある選手を倒すには相当な力が必要だし、僕には無理だよ。あれはPKじゃないって主審に言ったよ。そしたら僕にイエローカードさ。僕らはとても大事な勝ち点3を逃してしまったし、ショックを受けている。本当に残念な試合となったよ。良いプレーをしていたからなおさらだね」。

 主審に対する怒りをそう表したカンナバーロ。

 また、“マルカ”はウェブサイト上で早速この2本のPKについてアンケートを実施。

『1本目のエリア内でのディアラのスカローニに対するファールはPKだと思うか?』については41.77%が『そう思う』と答え、58.23%が『違う』と答えている。続いて、『2本目のカンナバーロがジキッチを引き倒したプレーはPKだと思うか?』については60.61%が『そう思う』と答え、39.39%が『違う』という結果となっている。

 ラシン戦に勝てば、暫定ながらも首位バルセロナをかわし、首位に立つチャンスがあったレアル・マドリーにとっては手痛い1敗となり、優勝争いを演じるライバルたちにプレッシャーをかけそこなった。逆に翌15日のバルセロナの結果次第では再び5ポイント差に広がる可能性がでてきた。

(スペイン通信)