王者ACミランがイタリア勢の意地とプライドを懸けて11日、バイエルン・ミュンヘン撃破を狙う。欧州CL決勝T2回戦、第1レグを負けに等しい2−2ドローで終えたACミランは今夜、4−3−2−1の布陣で敵地アリアンツ・アレーナでの第2レグに挑む。“4バック”を貫くアンチェロッティ監督にとって、“アルベロ・ディ・ナターレ(クリスマス・ツリー=4−3−2−1)”はベスト布陣4−3−1−2に次ぐお気に入り。FWジラルディーノを出場停止で欠くACミランの予想布陣は以下の通りとなった。

<スタメン予想>
              9.インザーギ
        10.セードルフ    22.カカ
    23.アンブロジーニ 21.ピルロ 8.ガットゥーゾ
18.ヤンクロフスキ 3.マルディーニ 13.ネスタ 44.オッド
               1.ヂダ
<ベンチ予想>
16.カラチ 2.カフー 25.ボネーラ 4.カラーゼ 27.セルジーニョ 20.グルクフ 7.オリベイラ

昨夜のオールド・トラフォード。マンチェスター・ユナイテッド対ASローマの一戦は、経験豊富な“赤い悪魔”が若いASローマに容赦なく襲い掛かり、終わってみれば7−1の大差が付いた。翌11日付けの現地紙1面には「ミラン、お前に託した」、「ローマ撃沈、ミランに望みを・・・」の文字が躍り、ACミランへの期待・重圧は一夜で2倍に膨れ上がった。決勝トーナメント2回戦の抽選後、アンチェロッティ監督が「イタリア勢同士の準決勝になることを望む。そうなればイタリアのクラブが欧州CL決勝に駒を進めることになる」と語っていたASローマはもういない。ASローマのリベンジを。イタリア勢の意地を。そして何よりUEFAランキング首位の名に懸けて、ACミランがここで消え去るわけにはいかない。

佐藤 貴洋