60代ひとり暮らし、お気に入りのキッチン。使いこなせないものは持たず、すっきり:2月に読みたい記事
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ひとり暮らしは、家選びから配置まで自分の好みにすることができます。なかでも、毎日使うキッチンは使い心地をよくしておきたいもの。今年に入ってひとり暮らしをスタートさせた著述家の中道あんさんに、お気に入りのキッチンについて紹介してもらいました。
※ 記事の初出は2025年2月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

こだわったのはカウンターキッチン
ひとり暮らしを始めて1か月半がたちました。いまのところ生活に不自由はなく、友人から新生活の感想を聞かれたら「パラダイス!」と答えられるほど満喫しています。

楽しい世界を演出してくれるのは、対面カウンターキッチンかもしれません。新居探しのときに譲れない条件がカウンターキッチンでした。というのも、これまでは壁つけのキッチンだったからです。キッチンの後ろすぐにダイニングテーブルが置けるために調理から配膳の動線がスムーズなのが利点でした。
でも、壁に向かってする家事は作業そのもので、ぼっち感があり「つまらないなぁ」と思っていたのです。キッチンは料理や皿洗いをする場所という概念ならば、どんなスタイルでもいいのでしょうが、そこになんかしらプラスの要素を求めるのならカウンターキッチンなのではないかと思ったのです。おかげで窓の外の風景をながめながら、リビングで寛ぐ愛犬に話しかけたり、ながら家事を楽しめています。
使いやすいキッチンにしたポイント

ただ、サイズが小さなカウンターキッチンで、収納スペースに工夫もなく、初めは頭を悩ませました。キッチンの作業には、食材を出す、洗う、切る、加熱する、捨てるなど、さまざまな種類があります。使いやすいキッチンにするためにレイアウトを考えました。
備えつけのキッチン収納だけでは、使い勝手が悪いので、無印良品のキッチンカウンターを背面の壁に備えつけました。横幅55cmのスリムな冷蔵庫と一列に並べています。コンパクトキッチンのよさは、動線が短いことです。
本当は流し台の後ろに冷蔵庫があるほうがいいのでしょうが、ガスコンロと向かい合わせの位置に。狭いことが功を奏して面倒くささはありません。むしろ、加熱調理中に冷蔵庫の中にある調味料を振り向くだけで取り出せて便利です。ガスコンロの横と下の引き出しには調味料を収納しているので出したらすぐにしまえて、散らかることはありません。
カウンターには、食器類、カトラリー、コップ類、タッパー、コーヒーを淹(い)れる道具類、犬のフード、ゴミ箱、花器類、根菜類を収納しています。食器類をカゴに入れて隠したかったのですが、それだと取り出しにくく、なのでよく使うものを手前にして並べています。
使いこなせないものはもたない

「使いこなせないものをもたない」のもひとり暮らしには大事。普段使いにもちょっと高価な食器を惜しみなく使って、ひとりの食卓でも気分を上げていく。なので、わが家にはお客様用の食器はほぼありません。食器を特別や一軍、二軍の分け隔てなく、使いたいものを使う。それができるのは、もしかしたら、すぐ出せるところに食器を収納しているからかもしれません。
あまり使わないものは床下収納庫に入れてもいいのですが、あえて使わないことにしました。人というのは、空白があれば埋めていきたいものです。床下収納庫を使おうとすれば、そこになにかを入れようとします。それが、ものを増やす原因にもなるので、あっても使わないと決めています。
●冷蔵庫はスリムなサイズでいい

コンパクトキッチンのメリットは必要なものにすぐ手が届くことや、ものの管理がしやすいことです。スリムな冷蔵庫ですが、たくさん食材を買うこともないので、容量は十分たりています。掃除の手間を省きたいので、野菜室は、紙袋をセットしてその中に野菜を入れています。そうすると、野菜クズが紙袋の中にたまるので、ふき掃除の手間がありません。定期的に紙袋にたまったゴミを捨てるだけでいいんです。
ちょっとしたお菓子やフルーツの置き場所は、直径30cmの大きな鉢を入れ物にしています。これは、実家から受け継いだもの。どうやら、曾祖父母の時代からあるようなので、明治の初めから使っていたのかもしれません。譲り受けたものの使うときがなくてどうしたものかと悩んでいましたが、やっと日の目を見ることができてよかったです。
コンパクトなキッチンの有効的な使い方
コンパクトキッチンの悩みは、天板のスペースが狭いことです。小ぶりのまな板を置いて食材を切っていたら、まわりにはなにも置けません。一度、なにも考えずにシリコンのトングを置いたら先がコンロの火に当たって焦げちゃいました。
そこで、キッチンカウンターの天板の半分くらいのスペースにはなにも置かないようにしています。そうすることで、できあがった料理をお盆に配膳したり、洗った食器の一時置きに便利だからです。あいたスペースを有効活用することと、全部のスペースを使いきらないことも使いやすいキッチンには必要。
狭い家なので生活感のないキッチンに憧れはありますが、最小限の持ち物で使いやすさを優先したら、使い勝手のいいコンパクトキッチンになりました。ここから、ブラッシュアップを楽しんでいこうと思います。
