明日の株式相場に向けて=ダンスホールの音楽は未だ止まず
個別株でも好業績であれば、例外なく高値圏を舞い上がり、ここに慌てて飛び乗るくらいなら様子をみたいと考えるのが人情だが、欲を出して空売りから入ると踏み上げ相場の餌食となる。1990年代に経験した暗く長いデフレのトンネルからは想像がつかない全く異なる世界にレールが敷かれている。かつてのデフレマインドに左右されたショート戦略は、おそらく今は通用しない。
現実的な目線で株式市場の先行きを考えた場合、カギを握るのはやはり株価への寄与度が高い半導体関連ということになる。ここしばらくアドバンテスト<6857.T>が主役を務めていたが、目先は後工程の半導体製造装置でもうひとつのシンボルストックに位置付けられるディスコ<6146.T>の大立回りが、マーケットの視線を釘付けにした。モルガン・スタンレーMUFG証券が同社株の目標株価を7万300円に引き上げる超強気レポートをリリースしており、これに反応した。半導体は後工程を担う銘柄群が相対的に少ないこともあり、投資資金の持ち高調整(買い戻し)の対象として株価の変動幅にも拍車がかかりやすい。市場では「(ディスコの)目標株価7万円というラインもベタな感じで、ざっくり言えば昨年7月の最高値6万8850円でつかんだ投資家が助かる水準。信用買い残が再び積み上がるなか株高の持続性には疑問もあるが、アドバンストパッケージ分野の成長性は肯定できるだけに、信憑性に乏しいとも言えない」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれた。
このAI・半導体株人気を背景にディスコに続く銘柄を考えた場合、後工程のニッチトップ銘柄として存在感が浮き彫りとなりそうな銘柄がTOWA<6315.T>だ。樹脂封止装置(モールディング装置)を主力とし、高技術力を武器に半導体製造用の精密金型などでも実力は折り紙付きだ。特に独自の圧縮方式によって摩擦を起こさず空気も残さずにHBMを封止する装置でニッチトップの座を不動としている。このほか、半導体関連ではパワーデバイス分野で抜群の技術を有する旭ダイヤモンド工業<6140.T>やワイエイシイホールディングス<6298.T>などを改めてマークしたい。これ以外に、データセンター関連で注目しておきたいのが7月下旬にも取り上げた日本電波工業<6779.T>や、新たに正興電機製作所<6653.T>にも目を配っておきたい。
あすのスケジュールでは、8月の貿易統計が朝方取引開始前に財務省から開示される。前場取引時間中に1年物国庫短期証券の入札、20年物国債の入札が行われるほか、後場取引時間中には日銀が実質輸出入の動向を発表する。また、日比野日証協会長の会見も予定されている。大引け後に発表される8月の訪日外国人客数にもマーケットの関心が向いている。海外では、インドネシア中銀、カナダ中銀、ブラジル中銀などが政策金利を決定。8月の英消費者物価指数(CPI)、8月の米住宅着工件数が開示される。また、この日発表されるFOMCの結果に投資家の視線が集中するほか、会合後のパウエルFRB議長の記者会見に対する注目度も高い。(銀)
出所:MINKABU PRESS
現実的な目線で株式市場の先行きを考えた場合、カギを握るのはやはり株価への寄与度が高い半導体関連ということになる。ここしばらくアドバンテスト<6857.T>が主役を務めていたが、目先は後工程の半導体製造装置でもうひとつのシンボルストックに位置付けられるディスコ<6146.T>の大立回りが、マーケットの視線を釘付けにした。モルガン・スタンレーMUFG証券が同社株の目標株価を7万300円に引き上げる超強気レポートをリリースしており、これに反応した。半導体は後工程を担う銘柄群が相対的に少ないこともあり、投資資金の持ち高調整(買い戻し)の対象として株価の変動幅にも拍車がかかりやすい。市場では「(ディスコの)目標株価7万円というラインもベタな感じで、ざっくり言えば昨年7月の最高値6万8850円でつかんだ投資家が助かる水準。信用買い残が再び積み上がるなか株高の持続性には疑問もあるが、アドバンストパッケージ分野の成長性は肯定できるだけに、信憑性に乏しいとも言えない」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれた。
このAI・半導体株人気を背景にディスコに続く銘柄を考えた場合、後工程のニッチトップ銘柄として存在感が浮き彫りとなりそうな銘柄がTOWA<6315.T>だ。樹脂封止装置(モールディング装置)を主力とし、高技術力を武器に半導体製造用の精密金型などでも実力は折り紙付きだ。特に独自の圧縮方式によって摩擦を起こさず空気も残さずにHBMを封止する装置でニッチトップの座を不動としている。このほか、半導体関連ではパワーデバイス分野で抜群の技術を有する旭ダイヤモンド工業<6140.T>やワイエイシイホールディングス<6298.T>などを改めてマークしたい。これ以外に、データセンター関連で注目しておきたいのが7月下旬にも取り上げた日本電波工業<6779.T>や、新たに正興電機製作所<6653.T>にも目を配っておきたい。
あすのスケジュールでは、8月の貿易統計が朝方取引開始前に財務省から開示される。前場取引時間中に1年物国庫短期証券の入札、20年物国債の入札が行われるほか、後場取引時間中には日銀が実質輸出入の動向を発表する。また、日比野日証協会長の会見も予定されている。大引け後に発表される8月の訪日外国人客数にもマーケットの関心が向いている。海外では、インドネシア中銀、カナダ中銀、ブラジル中銀などが政策金利を決定。8月の英消費者物価指数(CPI)、8月の米住宅着工件数が開示される。また、この日発表されるFOMCの結果に投資家の視線が集中するほか、会合後のパウエルFRB議長の記者会見に対する注目度も高い。(銀)
出所:MINKABU PRESS

