「折れない心で自分らしく生きる」ために心がけること5つ。苦手は「認識」して克服
忙しい日々で自分のことをあと回しにしてしまいがちな方に知ってほしいのが「ご自愛」の大切さ。サンリオの人気キャラクター「シナモロール」がもし違う世界で生きていたら…というコンセプトで生まれた「アイシナモロール」は、自分の心と体を大切にする「ご自愛」マインドを象徴するキャラクターとして共感を集めています。今回、書籍『アイシナモロールと“一緒にご自愛”』の監修者で心理カウンセラーの中島輝さんが、自己肯定感を高めるためのポイントを紹介します。

なにが起きても折れない心を手に入れるために
「私ってなんでこんなにできないんだろう」
「私にも問題があったんだ」
「全部私のせい」
「ここにいると迷惑かも」
そんな言葉が口ぐせになっているのは、「ありのままの自分を認める」感覚がなくなってきているサインです。
人には、ポジティブな面もネガティブな面もあります。ネガティブな自分、不完全な自分を知り、「これが私、わたしは私」と思えれば、ほかの人に対しても「それがあなた、あなたはあなた」と受け入れることができます。
どんな自分にも他人にも「OK」が出せる人は、なにが起きてもしっかり地に足をつけて、立ち直ることができる…折れない心が手に入ります。
他人の目や他人からの評価に振りまわされていませんか? 自分や相手が悪いのではなく、「ありのままの自分」を認める感覚がたりていないのかもしれません。
心がけ1:どんな自分も受け入れて認める

ありのままの自分は、ひとつではありません。だれといるか、どこにいるか、どう過ごしているかで、「自分」は変わります。そんな自分のなかには、「この自分、好きだな」と思えるものもあれば、「こんな自分、嫌い!」と思えるものもあるでしょう。
アドラー心理学には「I ’m OK」「I ’m not OK」という言葉があります。「I ’m OK」は、「ありのままの自分で大丈夫」と思えている状態のこと。「I’m not OK」は、「自分なんかダメだと思っている状態のことです。
ここで重要なのは、OKを出せる「自分」は、完璧じゃない自分、嫌いな自分も含んでいるということです。自分の好きなところやいいところだけにOKを出すのではなく、「not OK」な自分にもOKを出してしまいましょう!
完璧な自分を目指すと、無理をしてしまい、幸せは逃げていきます。
どんな自分も受け入れて認める。大丈夫じゃない自分も自分だと認めて、「これが私!」と言えるようになることが、ありのままの自分で生きるということ。
心がけ2:「自分軸」を取り戻す

「私ってなんでこんなにできないんだろう」と思い悩んでいるとき、求めているのは「他人から認められること」です。
ありのままの自分を認められていないと、人は他者からの承認を求めるようになってしまいます。その気持ちが、「仕事くらい完璧にできないとここにいる意味がない」といった思い込みにつながることも。
大事なのは「自分軸」を取り戻すこと。
自分が今やりたいことはなんですか?
大きな夢である必要はないんです。むしろすぐに実現できる身近なことのほうがオススメ。ひとつ書き出してみてください。

今、書き出したものを、すぐに実行に移しましょう!
「自分のやりたいことってこれだったんだ」「自分ってこれができるんだ」と、自分のことを再確認できますよ。
心がけ3:「なんとかなる」とつぶやいてみる

過去の失敗は、変えられないもの。わかっていても、何度も失敗を思い返して「あのとき、こうしていれば」「自分はダメだ」と感じてしまっていませんか?
過去にとらわれているなと気づいたら、視点を変えてみましょう。幽体離脱するように浮かび上がって、悩んでいる自分を頭の上から見てみるんです。これは心理学の世界で「メタ認知」と呼ばれています。
上から見た自分はどうですか?
「ああ、今の自分はこんな感じか」。ドラマの登場人物をながめるように自分をメタ認知して、「なんとかなるって!」とつぶやいてみましょう。不思議なことに、ネガティブな考えに流される心の動きが止まります。
ほかにも、「今の負の感情は何点くらい?」と数値化するのも有効なテクニックです。
自分のこれまでの人生で経験した、最悪の負の感情を10点とすると、今は何点か? 自分で採点をします。数字という客観的なものでとらえることで、自分の負の感情をコントロールできるようになります。
心がけ4:自分の心に聞いてみる

やらなくちゃいけないことがあるけど、なんだか元気が出ない。
続けたいと思っているのに、どうもうまくいかない。
心が迷路に迷い込んでしまったら、自分の心に自問自答してみてください。
「なぜなんだろう?」
「このあとはどうしたい?」
「なにかできることはある?」
ひとつずつ答えていくと、自分の望みが浮かび上がります。
こんなことを思っていちゃいけないと閉じ込めていた気持ちや、薄々自分でも気づいていた本音を、自問自答で聞いてあげましょう。そうすると、迷路からの脱出方法も自然と見えてきます。
自分の心とのおしゃべりは、「苦手なこと」に直面したときにも効果的です。
「自分は〇〇が苦手だって知っているよ」
そう口に出すと、自然と自分の心から返事がきます。
「苦手だったら、こうしてみるのがいいんじゃない?」
おもしろいもので、苦手を認識することで、苦手意識が減っていきます。
心がけ5:発する言葉を少しポジティブにする

「できない」「失敗したくない」「もうやめたい」
ネガティブな感情が強くなってきたら、その感情に「新しい名前」をつけるようなイメージで、肯定的な言葉に言い換えてみましょう。
「あ、ひと休みのタイミングだ」
「まぁコツコツやってみよう」
「ここが踏ん張りどころだな」
言葉には自分の心の状態が表れます。否定的な言葉は、失敗をイメージさせ、不安や恐れがふくらみます。「やめたい」と発するとき、やめる自分のイメージが生まれてしまっています。
一方で、肯定的な言葉は、成功をイメージさせ、「今の自分で大丈夫!」と自信のもとになってくれます。「ここが踏ん張りどころ」と思えば、がんばって乗り越えられる自分のイメージが浮かんでいるのです。
ネガティブな気持ちも自分。そしてその気持ちを肯定的な言葉で名づけてみると、物事がうまく運び始めます。
今の自分が発する言葉を少しポジティブにすると、感情が変わり、未来の自分も変わります。そうすることで、いつの間にかネガティブな感情そのものから抜け出せるようになるはずです。
