友風(右)が押し出しで紫雷を下す(カメラ・朝田 秀司)

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◆大相撲九州場所4日目(13日、福岡国際センター)

 西十両5枚目・友風(中村)が西6枚目・紫電(木瀬)を押し出して3勝1敗と星を伸ばした。

 西の支度部屋ではなぜか首をかしげていた。紫電を押し出しても2つの修正点を挙げた。「ダメですね。立ち合いが合わなくて気負ってしまった。攻めも消極的。良くない相撲でした。立ち合いを合わせ、積極的に攻めることの2つを修正したいと思います」。

 障害者手帳を持っている友風の土俵には特別な意味がある。同じような苦しみ抱えている人たちに勇気と希望を与える役目もある。「もっと気っぷのいい相撲を見せないとダメですね。気を緩めることなく土俵に上がりたい」と続けた。

 すべての時間を有効に使っている。部屋のある佐賀・鳥栖市までクルマで約40分の時間は気持ちを落ち着かせることに有効活用。部屋ではメジャーリーガーの大谷翔平投手(ドジャース)と同じようにしっかり睡眠を取るようにしている。

 朝食では、8人の力士が友風考案の特製スムージーを飲んでいる。日体大時代に培った栄養学の知識を生かしてベリーミックス、プロテイン、ハチミツ、コラーゲン、バナナ、黒糖、ヨーグルト、アーモンドミルク、スーパーフードのチアシードなどが入っている。これも活力の源になっているという。