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 お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーラン(53)が6日、BS−TBS「報道1930」(月〜金曜後7・30)にコメンテーターとして生出演し、5日(日本時間6日)に投開票された米大統領選について思いを語った。

 共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)と民主党カマラ・ハリス副大統領(60)との戦いは、大統領選史上まれに見る大接戦との見通しが伝えられる中、トランプ氏は激戦州のノースカロライナ州、ジョージア州、ペンシルベニア州などで勝利を確実にするなど、過半数の270人の選挙人獲得へ大きく前進。トランプ氏もフロリダ州で勝利宣言を行い、米ABCニュース、FOXニュースがトランプ氏の勝利が確実と報じている。

 パックンは16年に大接戦の末、トランプ氏が民主党のヒラリー・クリントン候補を破った大統領選を回想。「前々回ヒラリーが負けた時が想定外で、すごいショックを受けて。そのショックが8年、今朝まで続いていた」と打ち明けた。

 そのため、「そのショックを避けるために、今回はどっちになってもおかしくない。トランプが勝ちそうな気がしますと、周りにも言いふらし、自分にも言い聞かせていた」という。しかし、結果はトランプ氏の勝利が確実視される流れ。「いざふたを開けてみると、やっぱりショックです。8年、10年…死ぬまで続くショックだと思います」と話した。

 前回は、大胆な発言が取り沙汰される人気実業家としての出馬。パックンは「前回はある程度、未知の男。セレブだったから有名人だったんですけど、どういう政策を取るのか、どういう政権運営をするのか、大統領になってからの行動はどうなのか、未知数だったんです」と振り返った。

 ところが、今回は大統領経験者としての戦いになった。「4年間、思い出して下さい。2回も弾劾されているんですよ?金正恩とラブレターを交換しているんですよ?プーチンともラブラブな状態になっているんですよ?権力を乱用しているんですよ?グローバルサウスを“クソダメ国家”と言っているんですよ?その人の未知数が今、知られているんです。グレーのところが白黒はっきりに見えているんです。僕から見れば真っ黒なんです」と思いをぶちまけ、「その真っ黒な人が、過半数の人に選ばれたことになりそうですね」と皮肉も込めた。

 完勝ムードも漂い始めた状況にも懸念を口にした。「もしかしたら90人くらいの選挙人の大差を付けて勝つかもしれないし。“34、35の州を制覇した”って、最終的には(共和党のカラーの)真っ赤な地図を見せれば、誰もがトランプが圧勝したんだという印象を受けるから」と話し、「この権限を持って、今回、らち外れているトランプが何をするのか、非常に心配です」と懸念を示した。