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 西武ドラフト2位の大商大・渡部聖弥外野手(22)が6日、指名あいさつを受けた。西武は潮崎哲也スカウトディレクターと後藤光貴スカウトが訪れて指名の経緯を説明。大商大は谷岡一郎学長、富山陽一監督らが同席した。

 会談後の会見で渡部は「開幕スタメンで出たいという目標があります」と最初の野望を語った。渡部は走攻守揃ってレベルが高い。「目標はトリプルスリー」と打率3割、本塁打30本、30盗塁を掲げたが、「昨今は50―50がトレンド」と水を向けられると、小さな声で「やってみたいッスね」と笑顔を見せた。

 5日に佛教大に破れて明治神宮大会に進めず、渡部の大学野球は幕を閉じた。「それでも、変わらずにここ(大商大)で入寮まで練習を続けます。現役と同じ練習量をやるので問題ないと思います」と渡部。ベンチプレス125キロ、スクワット・デッドリフトで230キロを上げる体をしぼませるわけにはいかない。潮崎ディレクターを「制服、パツパツやなぁ」と驚かせた大胸筋を維持したままプロの世界に飛び込む。

 大学生野手の宗山塁(早大)は楽天、西川史礁(青学大)はロッテに1位指名され、共にパ・リーグで戦う。「僕も1位候補って言われながら、その2人は1位で僕は2位。評価は低かったって形になっているので、絶対に負けて終われない。2人より、2人以外の1位で選ばれた選手よりも活躍して西武さんに2位で取って良かったと思ってもらえるよう活躍したい」とプライドをのぞかせていた。