【ニューヨーク時事】米大統領選の激戦州で一部の有権者に100万ドル(約1億5000万円)を配っている実業家イーロン・マスク氏は31日、東部ペンシルベニア州の裁判所に出廷を命じられていたが、欠席した。

 州司法当局は今週、巨額報奨金の配布が「違法な宝くじの運営」に当たるとして、差し止めを求める訴訟を提起。この日に審理が予定されていた。

 米メディアによると、マスク氏の弁護士が前日に訴訟を連邦裁判所に移送するよう申し立てたため、州裁判所の判事はこの日、取り扱いが定まるまで審理を進めないと決めた。対立は来週の投開票日までに解決しない可能性が高く、マスク氏は報奨金配りを続けることができる。