かつての聖地は今や“厳戒態勢”…ハロウィーンで名古屋・栄のオアシス21はほぼ全て閉鎖 年々規制を強化
ハロウィーン当日の10月31日、かつて「聖地」といわれた名古屋・栄の『オアシス21』では、仮装した人たちが入れないようにほぼ全ての場所が閉鎖されるなど、前年以上に厳戒態勢が敷かれています。
■バリケードをさらに高く…より厳しい対策
毎年、多くの人々が集まる名古屋・栄のオアシス21では、2023年に続き、ハロウィーン当日は、地下のすべての店舗が終日休業となりました。
午後5時からは、地下の「銀河の広場」はすべて閉鎖され、中に入ることはできなくなりました。屋上の「水の宇宙船」と地上の「緑の大地」は、ハロウィーンを迎える前の26日から、午後5時に閉鎖しています。
2024年は、オアシス21に入れないようにするバリケードの壁を高くし、立ち入り禁止のエリアを広げるなど、さらに厳しくなりました。
■かつては更衣室の用意も…コロナ禍以降に方針変更
オアシス21では2023年にも、ハロウィーンに来ないよう呼び掛けたものの、閉鎖されていないスペースに仮装した多くの若者らが押し寄せました。
警官や警備員が対応に追われたほか、中にはアルコールを手に乾杯する姿もありました。周囲の道路などにもゴミが散乱しました。
オアシス21は「ハロウィーンの聖地」とも言われていました。過去には、地下の銀河の広場には多くの人々が殺到し、身動きがとれないほどになっていました。
仮装する人のために更衣室やメイク用のスペースが設けられたこともありました。
しかし、コロナ禍以降は方針を変更していて、東京・渋谷などと歩調を合わせるように規制が強化されています。
街の人:
「治安が悪くなっちゃうので、閉鎖はしょうがないかなと思います」
別の人:
「例年はもっと人がいる気がするので、封鎖されてよかったんじゃないかなと思っています」
オアシスから道を挟んだところにある「ヒサヤオオドオリパーク」でも、午後5時以降、東側の通路を封鎖するほか警備員を配置するなど対策を強化します。
31日夜は、中部電力ミライタワーのライトアップも中止されるということです。
■かつては“大歓迎”だったオアシス21
オアシス21では、10年ほど前から仮装をした人々が集まるようになったと言われています。2019年までは、着替えやメイクもできるようにして「ハロウィーンの聖地」と呼ばれていました。
しかし2020年には、コロナで密を避けるよう呼びかけられていたのにもかかわらず、多くの人が集まり密になってしまったこともあり、2021年以降は徐々に規制が強化されてきました。
東京・渋谷のトラブルや、韓国で起きた雑踏事故も要因になったということです。