ヤンキース・ブーン監督(提供・共同通信社)

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 「ワールドシリーズ、ヤンキース−ドジャース」(30日、ニューヨーク)

 5−0の五回、ヤンキースの守備が乱れた。中堅・ジャッジの落球や遊撃・ボルピの野選などで2死満塁。ここでベッツの一塁適時内野安打でドジャースに1点を返され、FOXスポーツのベン・バーランダー記者は「何とも奇妙なプレーだ。緩い一塁へのゴロに、投手のコールは一塁ベースカバーに入らなかった。ムーキー(ベッツ)が満塁で内野安打を放つ」と投稿した。

 ベッツの打球はボテボテのゴロ。投手のコールは打球が一塁方向に転がった瞬間はベースカバーに入る動きを見せた。しかし、打球を見て一塁が直接ベースを踏めると判断したのか、途中で走るのをやめて止まってしまった。

 一方、一塁のリゾは強い回転がかかったゴロが不規則にバウンドしたため、慎重に待って処理。自分が一塁ベースを踏むには間に合わないタイミングになった。

 結局、記録は一塁への適時内野安打に。自身の判断ミスともいえるプレーで1点を返され精神的に落ち込んだのか、コールは続くフリーマンに中前2点打、T・ヘルナンデスに中越え2点二塁打を浴び、3連打で5−5の同点とされた。

 バーランダー記者の投稿にはフォロワーも反応。「正直、リゾのミス。あの打球ではコールはベッツより先に一塁へは行けない」と待って処理した一塁・リゾの判断ミスを指摘する声がある一方で、「リゾはああせざるを得なかった」「ボールにバックスピンがかかっていたので前に出ず、下がって処理した。いずれにせよ、投手は一塁ベースカバーに入らねばならない」と逆の意見も。「緩い打球とベッツのスピードが重なれば、どう考えてもクロスプレーになる」と難しい判断を強いられるプレーだったのは間違いなく「今夜の試合の分岐点」というコメントもあった。