メ~テレ(名古屋テレビ)

去年11月、名古屋市守山区で女子大学生がひき逃げされ死亡した事件。亡くなった女性の父親が、苦しい胸の内を明かしました。

「私達家族は悔しくてたまらないです」

父親は娘の歌乃さんを失った無念を滲ませます。

起訴状などによりますと、守山区の電気工事業白坂翔被告(23)は去年11月、守山区の交差点で飲酒し正常な運転が困難な状態で車を運転中、大学生の水谷歌乃さん(当時20)をはねて死亡させそのまま逃げた、危険運転致死などの罪に問われています。

初公判を前に、29日歌乃さんの父親がメ~テレに手紙を寄せ、苦しい胸の内を明かしました。

「何一つ過失の無い歌乃の二十歳の命が、身勝手な行動にて奪われたことに、私達よりも本人が無念と悔しさを感じていると思います。自分自身が起こした事件に対してどれだけの人が悲しんでいるか。これからが本当の償いと反省が始まることを認識してほしいです」(歌乃さんの父親の手紙より)

初公判で起訴内容を一部否認

30日の初公判で、白坂被告はひとつ前の交差点までは「意識がありました」と主張。

弁護側は「正常な運転が困難な状態ではなかった」などと起訴内容を一部否認しました。

検察側は「運転開始直前まで飲酒していた」「少なくとも生ビール7杯などを飲んだ」などと指摘しました。