STVニュース北海道

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北海道小樽市で、義理の母親が娘に暴行を加え死亡させた事件で、警察は日常的な暴行についても捜査していますが、学校側は事件のあと、市の教育委員会に「虐待の相談、兆候はなかった」と報告していたことがわかりました。

逮捕された40代前半の義理の母親は17日から18日までの間、自宅で小学校低学年の娘の腹に暴行を加え、死亡させた疑いが持たれています。

母親は調べに対し容疑を認めています。

小樽市教育委員会によりますと、事件が発覚したあと、学校側から「虐待の相談、兆候はなかった」などと報告があったということです。

学校側はSTVの取材に応じていません。

また、母親は2023年の冬、死亡した娘について「一週間くらい学校を休んでいて、学校でうまくいっていないようだ」と市の窓口に一度だけ電話で相談していました。

遺体には腹部以外にも複数のあざがあったことから、警察は娘がこれまでにも暴行を受けていたかどうか調べるとともに、動機についても捜査しています。

事件の経緯についてです。

母親は2023年の冬、死亡した娘について「一週間くらい学校を休んでいて、うまくいっていないようだ」と市に相談していました。

小樽市教育委員会によりますと、死亡した娘は今月15日と16日は学校に登校し、17日は休んでいたということです。

そして事件が起きた18日。

捜査関係者によりますと、母親は「朝に娘と口論になった」という趣旨の供述をしているということです。

その後、午前のうちに母親が意識不明の状態で倒れている娘を発見し、自ら消防に通報。

娘には腹部以外にも複数のあざがあり、搬送先の病院で死亡が確認されました。

また、事件発覚後の19日以降に、学校側から小樽市教育委員会に「本人や教員らから虐待の相談、兆候はなかった」などと報告があったということです。