鹿島戦で柴崎(右)とボールを奪い合う福岡・重見(撮影・柿森英典)

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 J1アビスパ福岡の重見柾斗(23)が、思い出の地で自身の成長と課題を振り返った。

 19日の明治安田J1リーグで鹿島と引き分けたカシマスタジアムは、福岡大4年生だった昨年4月5日、YBCルヴァン・カップで特別指定選手としてアビスパデビューを果たしたスタジアムだ。後半20分に途中出場し、チームは0―1で惜敗した。

 あれから約1年半。前半28分にはね返ってきた球をペナルティエリア内の金森健志へワンタッチでパスを送るなど、視野の広さとパスセンスの高さを披露した。「明確にこれとは言えないけど、デビュー戦のときよりは余裕を持って周りを使ったり、自分がフリーの時は(前にボールを)運んだりという判断が1年前よりはできるようになった」と実感した。

 プロ1年目の今季はJ1リーグで32試合に出場して主力の地位を固めたが、得点は6月30日のFC東京戦で挙げたプロ初ゴールだけにとどまっている。「個人としてはあまり数字に残る結果だったり、インパクトのあるプレーがまだできていないと思っている。守備の面はもちろんだけど、攻撃のところで違いを見せていける選手になりたい」と、残り4試合でのゴールやアシストを誓った。