18日、米ミシガン州の選挙事務所で演説するトランプ前米大統領(AP=共同)

 【ワシントン共同】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は18日、2020年大統領選の敗北を覆そうと支持者らが21年に議会を襲撃した事件の受刑者ほど不当に拘束されている例はないと主張し、同様の扱いを受けたのは「第2次大戦中に強制収容された日系米国人ぐらいだろう」と述べた。ポッドキャスト番組で語った。

 議会への乱入や警察官への暴力に関与したとして有罪判決を受けた受刑者と、無実にもかかわらず国策で強制収容された日系人を同等に扱うのは不適切だとして批判する声が上がっている。

 トランプ氏は受刑者が議会前に集まった際、銃で武装していなかったとして「なぜ今も拘束されているのか。だれもこんな扱いを受けた人はいない」と不満を示した上で、日系人の強制収容を引き合いに出した。

 日米は1941年12月の真珠湾攻撃を機に開戦し、ルーズベルト大統領は42年2月に大統領令9066号に署名。日系人は「敵性外国人」とされ、各地の強制収容所に入れられた。