ハリケーン「ミルトン」、米フロリダ州農業部門に最大25億ドルの被害

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Karl Plume

[シカゴ 17日 ロイター] - フロリダ州政府機関は、ハリケーン「ミルトン」による州内の農作物や農業部門のインフラへの被害額が15億─25億ドルに達するとの推計値を公表した。

フロリダ州で柑橘類を生産する郡の大半が強風と洪水に見舞われ、乳牛の飼育や綿花、ピーナッツ、トロピカルフルーツなどの農作物にも影響が出ている。ミルトンは10月9日にカテゴリー3のハリケーンとして上陸し、洪水と風害で51の郡に被害を及ぼした。

州政府機関は、州内の柑橘類の生産農家は「重大な損失」を被り、長期的な影響を受ける可能性が高いと指摘。「損失の大半は果実の落下や枝の損傷、大雨と洪水によるものだ」とし、大規模なインフラ被害の報告もあり、近い将来、洪水による影響で樹木が枯れる恐れがあるとの懸念を示した。