「契約違反」vs「業務妨害」と双方一歩も譲らず…韓国番組を巡って制作会社と芸能事務所が対立

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韓国の人気トロットサバイバル番組のシーズン2が、放送前からトラブルに直面している。

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10月17日、『現役歌王2』(原題)放送後に行われるコンサートの版権を巡り、制作会社クレアスタジオと芸能事務所nCHエンターテインメントが法廷闘争を始めていたことが明らかになった。

『現役歌王2』とは、韓国を代表する“最上級現役男性トロット歌手”のトップ7を選ぶサバイバル番組で、10月末に初収録が予定されている。

(画像=MBN)『現役歌王2』

初回収録に先立ち、nCHはクレアから『現役歌王2』コンサートの公演権とマネジメント権を購入し、ショーダンエンターテインメントに公演権の一部を売却したという。これに対してクレアは、nCHが第3者にIP(知的財産)を渡したことで契約に違反したと判断し、8月に契約解除を通知した。

するとnCHは反発し、裁判所に契約有効確認訴訟を提起。クレアも退かず、前回の『韓日歌王戦』コンサートを開催した当時も、nCHが公演IPを多数の第3者に無断譲渡したと主張した。

クレアは今回、「『現役歌王2』コンサートに関して、nCHとクレアスタジオ間で締結された共同事業契約をnCHの契約違反により解除しました。その解除により返還される投資金に関して、2024年10月16日、返済供託および執行供託を原因として、全額(44億ウォン)の供託が完了しました。従って、nCHとの契約関係はすべて終了した」と伝えている。

続いて、「nCHが契約解除を受け入れず、一方的に提起した訴訟に対しては綿密に対応し、クレアの主張が法的に妥当だという点をよく確認してもらうようにする」として、「『韓日歌王』のコンサートに関しては、nCHが無断で第3者に公演版権を販売したことに対して厳重な法的措置を検討している」と付け加えた。

番組は大丈夫…?
(画像=MBN)『現役歌王』

一方、nCHは「クレアスタジオとの間に締結された『現役歌王2』の共同事業契約解除は、クレアの一方的な主張でnCHには契約を違反した事実がない」として、「契約書上は公演の版権販売が有効な契約になっており、版権の一部販売に対してもクレアが全て知っていた。だが、契約から5カ月後に解除合意を強要し、これを断るとコンサートおよびマネジメント契約解除を一方的に通知してきた」と伝えた。

『韓日歌王伝』コンサートに対しても「公演会社と公演スケジュールに対してクレアが全て事前に認知していたし、4カ月間公演準備をしていた渦中にクレアが少し遅れてIP契約が必要なので契約書を作成しようと要請してきた。一週間後に突然“韓日歌王コンサートをしない”として、nCHが権利なしで事業を行ったと主張した」と話した。

続いて「nCHは事前にすべての契約条件と契約内容をクレアと相談しながら進めたが、後になってクレアの心変わりにより全ての損害を抱え込んだ。また、nCHが事前協議なしに勝手にIPを売買したように詐欺師と決めつけ、事実ではない内容で深刻に信用が毀損された。これに対しては現在、業務妨害または信用毀損罪で(クレアの)ソ・ヘジン代表を刑事告訴した状況」と付け加えている。

nCHは最後に、「誠実に警察の調査に臨み、クレアとソ・ヘジン代表の一方的な心変わりによって被害を受けた部分に対しては、民事訴訟を通じてでも無念を晴らし、正当な権利を得ることに最善を尽くす」と明らかにした。

このように、両者が全く異なる主張を展開し、法廷闘争に突入したなか、コンサートが正常に開催されるかに注目が集まる。

(記事提供=OSEN)