Metaが、ロサンゼルスオフィスに勤める約24名の従業員を解雇したことが報じられています。解雇の理由は、オフィスでの食事補助として支給されていたクレジットの不適切な使用で、一部の従業員はこのクレジットを日用品の購入に流用していたことが明らかになりました。

Meta fires staff for abusing $25 meal credits

https://www.ft.com/content/7d1a2738-2518-4ddb-811b-8abf9a745590



Meta fires staffers for using $25 meal credits on household goods - Ars Technica

https://arstechnica.com/tech-policy/2024/10/meta-fires-staffers-for-using-25-meal-credits-on-household-goods/

Meta fires staff for ‘using free meal vouchers to buy household goods’ | Meta | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2024/oct/17/meta-fires-staff-free-meal-vouchers-buy-household-goods

Metaは、シリコンバレーの本社で働く従業員に無料の食事を提供しており、カフェテリアのない小規模オフィスの従業員にはUber Eatsなどのクレジットを無償で提供しており、朝食に20ドル(約3000円)、昼食と夕食にそれぞれ25ドル(約4250円)のクレジットが与えられます。



Financial Timesによると、解雇された従業員は長期にわたってこの食事クレジットシステムを乱用したと判断されたとのこと。一部の従業員はオフィス用のクレジットで自宅に食事を配達させたり、ニキビパッドやワイングラス、洗濯洗剤など、食事ではなく家庭用品の購入にクレジットを使用したりしていたことが判明しました。

匿名メッセージプラットフォーム「Blind」での投稿によると、あるMetaの元従業員は25ドルのクレジットを使って歯磨き粉やお茶などを購入していたとのこと。この従業員は年収約40万ドル(約6000万円)で、夜間や週末も働いていたと主張しており、人事部の調査に対して違反を認めたところ、予期せぬ解雇にあって驚いたと語っています。

なお、Metaの関係者は「会社の規則に時折しか違反しなかった者は処分を受けているが解雇されてはいない」と語っており、今回解雇された24名の従業員は長期にわたって何度も違反行為を繰り返していたことが悪質と判断されたとみられます。

今回のMetaの対応は、従業員の福利厚生に対する企業の姿勢が厳格化していることを示しており、他の大手IT企業でも同様の動きが見られます。イギリス日刊紙のThe Guardianによると、GoogleではフィットネスクラスやノートPCの買い替え頻度を減らすなどの対策を講じており、オフィス用品の提供方法も変更されて、ホッチキスやテープなどは受付デスクから借りる形式に変更されたそうです。

なお、Metaは社内の再編成を目的として、WhatsApp部門とInstagram部門、VR部門のReality Labの人員整理を行ったばかりでした。

MetaがInstagram・WhatsApp・Reality Labs部門の人員整理を実施 - GIGAZINE