右サイドハーフで82分までプレーした謝文能。(C)Getty Images

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 中国代表は10月15日に開催された北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第4節で、インドネシア代表とホームで対戦。ボールを支配されたなか、前半に2点のリードを奪うと、後半はさらに一方的に押し込まれたものの、反撃を1点に抑えて、今予選初勝利を挙げた。

 0−7で惨敗した第1節の日本戦から始まった連敗を3で止めたものの、その戦いぶりに不満の声が上っているようだ。

 中国のポータルサイト『捜狐』は「言葉がない。中国代表はインドネシアを破ったが、世界のサッカー界で稀に見る醜い場面を生み出した」と題した記事を掲載。フランコ・イバンコビッチ監督の采配を批判した。

「代表選手たちは粘り強く戦い、前半に2ゴールを奪ってホームで辛勝し、勝点3を獲得した。順位は依然として最下位にあるが、ワールドカップ出場への希望はまだ残っている。しかし、この重要な戦いで、イワンコビッチ監督はいつも通りに振る舞い、世界のサッカー界では非常に珍しい、言葉を失った奇妙なシーンを作り出し、多くのファンを怒らせた」
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 記事は、一方的に押し込まれた後半について、「ほとんど攻守の練習のようだったことを知っているはずだ」と指摘。問題のシーンをこう説明した。

「中国の守備が受けたプレッシャーは非常に高く、選手の身体的負担も非常に高い。先発したMFの謝文能は守備面で大きな圧力にさらされていた。試合中、選手がけいれんを起こして踏ん張れなくなったが、監督は無関心で交代を行わなかった。結局、右サイドで危ない場面が多く起きた」

 そして、「この状況を見て、ファンはもちろん、フィールドでプレーしている選手たちも耐えられなかった。しかし、それでもイワンコビッチは交代しないことを主張し、4度のけいれんを起こすまで謝文能の交代を選択しなかった」と綴り、こう糾弾している。

「選手が交代までに4回けいれんを起こしたが、これは世界のサッカー界では極めて珍しいことだ。イバンコブッチの作戦はチームに対して無責任であるだけでなく、選手に対しても無責任である」

 結局、謝文能がベンチに下がったのは82分だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部