1回2死二塁、山川に適時打を浴び、本塁ベースカバーへ走る加藤貴(カメラ・豊田 秀一)

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◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファイナルステージ 第2戦 ソフトバンク7―2日本ハム(17日・みずほペイペイドーム福岡)

 CS最終ステージ(S)第2戦が17日、みずほペイペイDで行われ、日本ハムはソフトバンクに完敗。2連敗でアドバンテージを合わせて3敗と、日本シリーズ進出に王手をかけられた。中4日で先発マウンドに上がった加藤貴之投手(32)は、初回に近藤に勝ち越し2ランを浴びるなど、2回途中4失点でKO。ソフトバンク打線の勢いを止められず、後がなくなった。

 打球の行方を、加藤貴はただ見送るしかなかった。初回、同点に追いつかれた直後の2死一塁。近藤への初球、141キロの真っすぐが甘く入ったところを完璧に捉えられた。勝ち越しの右越え1号2ラン。2回にも犠飛で1点を奪われ、打者9人で4点を失ったところで新庄監督がベンチを出た。1回2/3で28球を投げ4安打4失点。中4日での先発は厳しい結果となった。

 大一番でのリベンジはならなかった。レギュラーシーズンでは4試合に登板し、勝ち星なしの3敗。防御率4・79と打ち込まれていた。初回に万波、清宮の連続二塁打で幸先よく先制。直後の失点に「大事な一戦でふがいない投球をしてしまいチームに申し訳ないです。初回から試合が動いていたので、立ち上がりが大切だと意識していただけに、逆転を許したことが本当に悔しいです」と唇をかんだ。

 12日のCS第1S初戦で6回1/3、71球を投げてから中4日。建山投手コーチは「中4日というのもあったし、ちょっとボールに力がなかったかなというのは見てて感じました」と連戦の疲れが見えた左腕をかばった。それでも、まだ休養に入るつもりはない。追い込まれたチームの反発力を信じ、次への準備に入る。

(山口 泰史)