イングランド代表監督に就任したトゥヘル氏 photo/Getty Images

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16日(現地時間)、イングランドサッカー協会(FA)はトーマス・トゥヘル氏の代表監督就任を発表した。契約期間は、2025年1月から翌2026年のワールドカップ北米大会終了までとなっている。

昨季終了後にバイエルン・ミュンヘンを退団し、それ以降フリーだったトゥヘル氏は、イングランド代表ではスベン・ゴラン・エリクソン氏、ファビオ・カペッロ氏に続く3人目の外国人監督となる。

トゥヘル氏はこれまでパリ・サンジェルマン、チェルシー、バイエルンといった欧州のビッグクラブで監督を歴任し、それぞれのチームの特徴に応じてシステムや戦術を柔軟に使い分けてきた。それだけに2018年のワールドカップロシア大会でベスト4進出を果たして以降、ヨーロッパ選手権で2大会連続で決勝に進むなど国際大会では常に優勝争いに加わっているものの、優勝にはいつもあと一歩届かずにいるイングランド代表ではどのような戦い方を目指すのかに注目が集まっている。

この点については16日の就任会見の場でも質問され、トゥヘル氏は「我々は攻撃的なスタイルでプレイするべきであり、ゲームにおけるフィジカル的な側面を重視する。なぜなら、これこそがイングランドのサッカーであり、サポーターを興奮させると同時に選手達にも適したスタイルだからだ」とコメントし、スピードやパワーといったフィジカル的な優位性を活かした攻撃的なサッカーを展開するつもりであると語った。

寸前のところまで迫っている国際タイトル獲得への最善策は、他所の真似事ではなくイングランドの特徴や強みを押し出すことであるというのが当代屈指の戦術家であるトゥヘル氏の分析のようだ。