『レ・ミゼラブル』製作発表記者会見に出席した森公美子 (C)ORICON NewS inc.

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 俳優の森公美子が16日、都内で行われたミュージカル『レ・ミゼラブル』制作記者発表記者会見に出席し、帝国劇場の思い出を振り返りつつ、今後の夢を語った。

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 1997年から27年間にわたってマダム・テナルテディエ役を務める森は「またいるのかと思われる人もいらっしゃるのではないでしょうか?前回が引退だと思って、“これで終わるんだ”とうるうるしたものもあったが、また受かってしまいました。本当にすみません」とユーモアを交えてあいさつ。「精神的には大丈夫ですが、肉体的にはこれが最後。最後のワタシの晴れ姿をと思う次第でございます。その次にいたら本当にごめんなさい」と今公演に対する思いを語った。

 今公演は、建て替えのため、来年2月から休館する帝劇にとって最後の『レ・ミゼラブル』になる。帝劇への思い出を聞かれた森は、他の作品で座席の上を飛ぶシーンを挙げ「私だけヒューっと落ちるというシーンがあって、それは演出なんですけど、その下にいたお客さんが、“ぎゃー”っと叫んで本気で落ちてくると思って、すんごい驚かれてて」と振り返った。

 さらに、建て替えする帝劇に要望も。「(帝劇の)プロデューサールームのところが食堂だったんですよ。私、晩年そこで出演者とスタッフ専用の食堂をやりたいんです。ぜひ、建築の中に考えていただきたいと思っております」と夢を打ち明けた。

 帝劇は2025年2月、建て替えのため休館し、新たな劇場へと生まれ変わる。今年12月20日〜25年2月7日公演の『レ・ミゼラブル』は帝劇のクロージング公演となる。帝劇を皮切りに3月には大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月には福岡・博多座、5月には長野・まつもと市民芸術館、5月・6月には北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、6月には群馬・高崎芸術劇場をめぐる。

 会見にはジャン・バルジャン役の吉原、佐藤隆紀、飯田洋輔、ジャベール役の伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、ファンテーヌ役の昆夏美、生田絵梨花、木下晴香、エポニーヌ役の屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ、マリウス役の三浦宏規、山田健登、中桐聖弥、コゼット役の加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子、テナルディエ役の駒田一、斎藤司、六角精児、染谷洸太、マダム・テナルディエ役の森、樹里咲穂、谷口ゆうな、アンジョルラス役の木内健人、小林唯、岩橋大のほか、アンサンブルキャスト47人が出席した。