同居する母親殺害の男性 裁判員裁判の初公判で起訴内容を認める【高知】
2023年6月、高知市の住宅で同居する母親を殺害したとして殺人の罪で逮捕、起訴されていた男の裁判員裁判の初公判が開かれました。
殺人の罪に問われているのは高知市神田の無職・金子圭克被告(58歳)です。起訴状によりますと金子被告は2023年6月、高知市の自宅で同居していた83歳の母親に対し殺意をもって包丁で左胸を1回突き刺し殺害したとして、殺人の罪に問われています。
検察側は冒頭陳述で、金子被告は母親と同居生活を送る中で母親が金子被告の私物を勝手に持ち出して使うなど、母親の日々の言動に対して怒り、憎しみを募らせていたと指摘。犯行当日も母親からの生活に関わる指摘を受け「もう終わらせよう」などと考えて殺害を決意したなどと述べました。
一方弁護側は事実関係については争わず、金子被告が20年以上前から尾行をしているのではないかなど、身に覚えのない母親からの言葉を受けていたことなどを挙げ、情状酌量を求めました。判決は10月22日に言い渡される予定です。