自衛艦として艦名が付与されます。

陸上自衛官が新船の命名式に

 陸上自衛隊は2024年10月10日、海上輸送部隊向けとなる船舶の命名式と進水式を、10月29日に広島県尾道市の内海造船瀬戸田工場で行うと発表しました。

 当該船は、2024(令和6)年度末に新編される海上輸送部隊「自衛隊海上輸送群(仮称)」に配備予定の小型級船舶で、島嶼部などに部隊を機動展開させる際などに重要な役割を担うものです。


アメリカ陸軍の汎用揚陸艇LCU2009から降りてくる陸上自衛隊の16式機動戦闘車(画像:アメリカ海軍)。

 なお、命名式の執行者は中部方面総監の小林弘樹陸将が務めるとのことですが、陸上自衛隊は過去、外洋を長時間にわたって航行可能な船舶を保有したことがないため、命名式の執行者に陸上自衛官がなるのは極めて異例のことになります。

「自衛隊海上輸送群(仮称)」は南西島嶼部などに部隊や物資を迅速に輸送することを目的とした部隊で、海上自衛隊呉基地に新編される予定です。

 海上自衛隊や陸上自衛隊といった各自衛隊の垣根を取り払った共同部隊として計画されていることから、機動舟艇を始めとした各種船舶についても陸上自衛官などが操艦にあたる見込みです。そのため、陸上自衛官である中部方面総監が命名式の執行者となった模様です。