大分中央署は12日、同署管内の60代女性が通信会社や警察官などを名乗る偽電話詐欺に遭い、約3千5百万円をだまし取られたとして、防犯メールで警戒を呼びかけた。

 署によると、8月下旬、被害者方固定電話に通信会社を名乗る女から「電話料金を支払っていない。警察官に代わります」と電話があった。続いて警察官を名乗る男から「逮捕した暴力団があなた名義の通帳を持っていた。あなたも犯罪の容疑がかかっている」などと言われた。その後、検事を名乗る男から「悪人が口座から現金を引き出すかもしれない。ATMで引き出したら取りに行きます」などと指示され、2回に分けて現金約3千3百万円を自宅ポスト下に置いた。さらに、警察官を名乗る男から「電話料金を立て替えた」などと言われ、複数回に分けて約2百万円を相手の口座に振り込み、だまし取られたという。