未曾有の社会現象を起こした『ジョーカー』の待望の続編「ジョーカー2」をIMAXで観るべき理由とは――。

2024年10月10日 17時0分

©︎ & TM DC ©︎ 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.

︎すべての要素にこだわり、世界最高レベルの臨場感を追求したのがIMAX

① 視界いっぱいの巨大なスクリーン
IMAXシアターに入ったら、まずはスクリーンの大きさに注目。床から天井、左右の壁から壁まで広がる大スクリーンはIMAXの特徴のひとつ。視野全体で映画を感じることができる。スクリーンと客席の距離が近く、表面も若干湾曲していることから、観客を映像が包み込み、まるで“映画の世界に入り込んだ”かのような臨場感を味わえる。

② 圧倒的な明るさ
特許を持つ独自の映像処理技術「デジタル・メディア・リマスタリング技術（DMR）」により、映画製作者の眼に映った映像を最大限のクオリティで表現が可能。上映に際しては最新鋭のプロジェクターを採用。それによって鮮明さと暖かみのバランスがとれ、細部までくっきりと映し出される明るくクリアな映像は、これまでにない圧倒的なリアリティをもたらす。その美しさに、きっとあなたも息をのむはず。

③ カラダの芯まで揺さぶる高精度なサウンド
お腹の底まで響く大音響から肩ごしに聞こえるささやき、さらに人の耳では捉えきれない音域までカバーすることで、微妙なニュアンスも忠実に再現。聴くというより、“全身で感じるようなサウンド”を実現している。カスタムな配置と完璧なチューニングで、実際に“その場にいる”かのような臨場感を生み出し、シアター内の“どこに座っていても”理想的なリスニング環境になるよう設計されているから驚きだ。

︎ 全世界、賛否真っ二つ。その目で確かめろ--世紀の衝撃作　「ジョーカー2」を、IMAXで体感せよ！10月11日 (金) 公開

コメディアンを夢見る心優しい青年が、歪んだ社会の中で“悪のカリスマ”へと変貌を遂げていくドラマを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストで描き、未曾有の社会現象を巻き起こした傑作サスペンス・エンターテイメント『ジョーカー』（19）。その最新作にして完結編となる「ジョーカー2」が、10月11日（金）よりIMAX他にて全国公開される。すでに世界77の国の地域で公開された本作は、オープニングNo.1を記録。いま世界で賛否が真っ二つに分かれている。

IMAX認証デジタルカメラで撮影された「Filmed for IMAX」である本作。鮮明に捉えられた登場人物たちの些細な表情や仕草は、臨場感あふれるサウンドとともに、IMAXの巨大スクリーンに美しく映し出される。そんな環境で鑑賞すれば、妄想と現実の狭間をシームレスに行き来する彼らの心理に、引き込まれずにはいられない。

世界興行収入1500億円（10億ドル）を超える空前の大ヒットを遂げ、公開当時R指定映画史上歴代最高記録を樹立。第76回ベネチア国際映画祭〈金獅子賞〉、第92回米アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門にノミネートされ、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスが、見事主演男優賞の栄冠を手に入れた『ジョーカー』。

その完結編となる「ジョーカー2」は、今年4月に特報が解禁されるや、世界中に再び〈ジョーカー旋風〉を巻き起こし、第81回ベネチア国際映画祭で初お披露目された際には、主演のホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、監督のトッド・フィリップス監督が、12分にも渡るスタンディングオベーションで称えられた。だがその一方で、既に作品を鑑賞済の観客たちからは、賛否両論真っ二つとも言える声が飛び交っている“大問題作”でもあるのだ。

前作『ジョーカー』では、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら、ドン底から抜け出そうともがく孤独で心優しい青年・アーサーが、理不尽だらけの世の中で、狂気溢れる悪のカリスマ《ジョーカー》へと変貌を遂げていく様がドラマチックに描かれ、世界中の人々の心を虜にした。

そして前作から2年後が舞台となる「ジョーカー２」では、殺人罪に問われ、アーカム州立病院で来たる裁判を控える中、社会への反逆者・民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカーの暴走が、彼を信奉する謎の女リーとの出会いによってさらに加速していく。まさに“フォリ・ア・ドゥ＝二人狂い”というタイトルが暗示する通り、ジョーカーの狂気がリーへ、そして群衆へと伝播。世界を巻き込むジョーカーの新たなショー＝事件の幕が開く！

前作から引き続きジョーカーを演じるのは、前作の撮影前には23キロもの大幅な減量を行い、全身全霊で孤独が狂気に変わる瞬間を体現していた名優・ホアキン・フェニックス。キャリア初の続編となる本作でも、トッド・フィリップス監督の指揮の下、前作に登場した階段でのダンスシーンを越えるステップや歌唱も披露。謎の女性リー役に起用されたレディー・ガガと共に、観客の予想をことごとく裏切るカリスマ的な名演技の数々を見せつける。

往年のミュージカル映画を彷彿とさせるロマンチックなシーンもあれば、囚人と看守のやりとりを描くプリズンものでもあり、スリリングな法廷劇でもある…という、まさしくピエロのメイクのように観る人の心理状態によっても表情を変える本作。「Filmed for IMAX」作品であることからも分かるように、まるで映画につつみ込まれるようなIMAX独自のシアター設計のなかで鑑賞することで、前作を凌駕するような究極の映画体験が味わえる。

≪アーサー≫と≪ジョーカー≫を行き来するホアキンの虚無に満ちた瞳に束の間、希望の光が差し込み、やがて絶望へと変わる。そういった瞬間をはじめ、各演者の微妙な表情の変化が読み取れるからこそ、より一層感情移入ができるのもIMAXならでは。巨大スクリーンいっぱいに映し出される役者の顔のアップには産毛までもが見て取れ、まるで目の前にいるかのようにリアルに感じられる瞬間が何度もあった。

さらに、病院内の音楽教室でリーが自らの手をピストルに見立てて頭を撃つ仕草をする場面では、カメラがアーサーの背中に切り替わった瞬間、まるで後ろから撃たれたかのような乾いたピストル音が響き、カラフルな傘をバックに中庭で雨に打たれるアーサーからは、孤独と怒りの感情が迫ってくる。終盤の爆破のシーンでは、あえての音響設計と爆風の視覚的効果も相まって、映画を観ている自分まで、窒息するように苦しく胸が締め付けられた。

破滅的で悲劇的な人生を歩まずにはいられなかったアーサーの歌声に耳を傾け、できればエンディングに流れる楽曲の歌詞まで読み込んだ上で、そこに込められた制作陣の思いを読み取って欲しい。世界中が固唾を呑んでその物語が行きつく先に注目する世紀の問題作「ジョーカー2」、ぜひIMAXで鑑賞してはいかがだろうか。

（文・渡邊玲子）

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