空気が乾燥し、肌トラブルが起きやすくなるこれからのシーズン、頼りにしたいのが保湿の要となる乳液やクリームです。それぞれの効果的な塗り方を、皮膚科医専門医・医学博士の小林智子先生に教えてもらいました。

乳液&クリームの正しい塗り方で、優しくスキンケア

塗り方の基本は、乳液とクリームともにほぼ一緒。肌摩擦を抑えた優しいケアを心がけて。

●1:点置きしてから伸ばす

化粧水後、乳液とクリームは、間をおかずに塗りましょう。乳液とクリームは指に残る量を考慮し、規定より少し多めを使用して。肌摩擦を抑えて塗りムラを防ぐため、両頬、額、鼻、あごに置いてから伸ばします。

半固形状のクリームは、塗る前に体温でやわらかくすると肌なじみがよくなります。このひと手間が保湿力アップのカギに。

●2:指の腹で内から外に伸ばす

指の腹を使って内側から外側に優しく塗り広げて。強い力でマッサージしながら塗るのは、肌摩擦になるのでNG!

●3:乾燥する部分は重ねづけを

目元や口元は皮脂が少なく乾燥しやすい、重ねづけ推奨ゾーン。乾燥具合に合わせて乳液やクリームを追加塗りして。逆に、乾燥肌であっても油分が多いTゾーンなどは薄づけがおすすめです。

知っておきたい乳液&クリームの使いこなし術

乳液やクリームはやみくもに重ねるのではなく、肌タイプに合うものを適量使用するのが正解です。小林先生に、詳しくアドバイスしてもらいます。

●メイクをする場合は油分の引き算を

化粧下地やファンデーションにも油分はたっぷり含まれています。メイク前のスキンケアは、乳液やクリームの量を減らすなどして油分の引き算を。油分の与えすぎに注意しましょう。

●スキンケアはフルコースにする必要なし!

スキンケアは重ねるほどいいわけではありません。重ねすぎにより過剰な油分が酸化する恐れが。すると肌のバリア機能を低下させる過酸化脂質が発生、肌トラブルを引き起こす原因にも。