スプリンターズS2024の枠順

写真拡大

JRAは27日、第58回スプリンターズS(GI、芝1200m)の枠順を発表した。
重賞2連勝でGI初挑戦のサトノレーヴは6枠12番、昨年の覇者ママコチャは3枠6番、悲願のGI制覇を目指すナムラクレアは3枠5番から発走する。

■定説通り「外枠不利」

2014年以降、中山で開催された過去9年の枠別成績を見ると、複数勝利を挙げているのは4枠【3.2.0.13】勝率16.7%、複勝率27.8%と、1枠【2.1.4.11】勝率11.1%、複勝率38.9%。それぞれ勝率、複勝率ともに抜けた成績だ。4枠に関しては当日3番人気以内が【3.1.0.1】連対率80.0%と、人気サイドがしっかり力を発揮しやすい枠となっている。
回収値100以上を記録するのは1枠のみで、単勝137、複勝187をマーク。オオバンブルマイとトウシンマカオの評価は上げたい。
「スプリンターズSは外枠不利」という定説通り、1~4枠が【7.5.8.52】勝率9.7%、複勝率27.8%、5~8枠が【2.4.1.64】勝率2.8%、複勝率9.9%の成績。5枠は【1.2.0.14】と3連対しているので、6~8枠に限れば【1.2.1.50】で勝率はたったの1.9%。ただし、3番人気以内に限れば【1.2.0.5】で回収値は単複ともに100超えと、軽視はできない。
また4番人気以下【1.5.7.103】のうち、6枠より外だと【0.0.1.45】と壊滅的。1~5枠から初角5番手以内を確保できた馬は【1.3.4.17】なので、ピューロマジックとモズメイメイは好位で控えられれば馬券内のチャンスはありそう。多少馬場が渋っても例年内ラチ沿いを走れる馬が残るため、基本的にはすんなり内を確保できる馬を狙うのがベターだ。

■馬番が偶「数か奇数か」で明暗

馬番別に見ると、偶数番が【8.4.6.53】、奇数番が【1.5.3.63】と、こちらも偏りが顕著。偶数番は毎年好走し、9回中7回において2頭以上が馬券に絡んでいる。また、有利とされる1~4枠でも奇数番が【0.3.3.30】勝率ゼロである点は見過ごせない。スタートが肝心なスプリント戦において、後入れの偶数番は大きなアドバンテージとなっていることがわかる。昨年1枠1番だったナムラクレアは3枠5番と、今年も奇数番に入り、勝利へのハードルが上がってしまった。
偶数番のうち、当日3番人気以内の馬は【7.1.1.4】勝率53.8%をマーク。逆に当日3番人気以内の奇数番は【1.3.1.9】勝率7.1%。昨年はナムラクレア、アグリ、ママコチャの人気サイドのなかで偶数番だったのは勝利したママコチャだけ。引き続き“鉄板データ”だ。
今年も上位人気が想定されるママコチャは昨年と同じ3枠6番、サトノレーヴは6枠12番、マッドクールは4枠7番。偶数番でも6~8枠になると【0.1.1.25】の成績である点を鑑みると、今年も運を味方にしたママコチャに軍配が挙がる。