「答えなさい!」市議が大声で“恫喝”か 「職員へのパワハラ」と市長が異例“申し入れ” 「国会でも…」市議は猛反論 長崎市

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兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑が大きな社会問題となる中、今度は長崎市議の発言を巡ってある騒動が起きている。
発言の主は、「ながさき次世代の党」の梅本圭介市議(56)。問題となっているのは、9月10日の市議会での発言だ。

「どう喝ですね」市長が異例の申し入れ

「ここは市長、市長がご答弁ください」
「動議!暫時休憩。ちゃんと答弁しなさい!」

9月10日の市議会で、隣に座っている市議が失笑する中、強い口調で市長の答弁を求めた梅本市議。

ところが、市長ではなく職員が答弁に立つと、答弁する職員に対し、「違う違う、そうは聞いてない。市民のためになるのか、ならないのか聞いている。質問の通告ちゃんと出しているじゃないか。ちゃんと質問の趣旨にしたがって答えなさい」と、大声で発言を止めようとした。

長崎市の鈴木史朗市長は、「職員へのパワハラに当たる」として20日、市議会に検証と再発防止などを求める申し入れを行った。鈴木市長は「大声で、いわゆるどう喝ですね。職員は大きな心理的負担を感じたのではないかというふうに思っております」とコメントした。

「市長が答えればすむこと」梅本市議はパワハラを否定

そうした中、渦中の梅本市議が25日午後に記者会見し、強く反論した。

「私はパワーハラスメント行為はいたしておりません。市長が答えればすむことです。国会においても『総理!総理!総理がお答えください』とやっているじゃないですか」

梅本市議が例に挙げた国会でのやり取りは、2001年に「総理!総理!総理!最後に答えてくださいよ」と小泉純一郎首相に答弁を求めた、当時社民党の辻元清美議員の発言とみられる。

梅本市議は記者会見で、「悪いのは、答えない鈴木市長と議長の判断ではないでしょうか」と述べた。

一方、鈴木市長は記者の「市議が鋭い質問するのは当たり前では?」という質問に、「鋭い質問もどんどんやっていただくべきだと思う。しかしながら、適切に議論するための環境をつくりたい」と答えていた。

長崎市議の発言は「パワハラ」なのか、それとも「鋭い質問」なのか。
次の長崎市議会は、11月に招集される。
(「イット!」9月25日放送より)