TeNYテレビ新潟

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去年、妻を亡くした男性が適切な治療を怠ったとして入院先の病院を業務上過失致死の疑いで刑事告訴したことが分かりました。入院していたのは長岡市の「崇徳会 田宮病院」。一体、何があったのでしょうか。

亡き妻の写真を手に長岡警察署へ向かう男性。見附市に住む岩野満さんです。

9月25日、弁護士とともに告訴状を提出しました。

告訴状によりますと去年10月、当時36歳だった岩野さんの妻・真奈美さんは自宅で呼吸の苦しさを訴え、長岡市にある「崇徳会 田宮病院」に入院。病院側は抗精神病薬を処方したということです。

その後、体調が悪化し、市内の総合病院に救急搬送されましたが翌日に亡くなりました。

岩野さん側は病院が副作用の危険を十分予測できる状態にあったにも関わらず未然に防止せず、意識障害の発生後も適切な診療を怠り、死亡するに至らしめたと主張。

死因は急性心不全とされていますが薬の服用による臓器不全などによるものとしています。

岩野さんによると、真奈美さんには田宮病院への入院歴があり同じ薬を服用後、体調異変を訴えていたといいます。

亡くなってからまもなく1年。

夫の岩野さんは告訴状の提出という手段に踏み切りました。

〈真奈美さんの夫 岩野満さん〉
「いまだに病院側の説明が一切ない状態なので最後の手段というかたちで警察に告訴状を提出することになりました。しっかりとした死因の説明もしくは治療を確実に行っていただけるような病院に なってほしい」

田宮病院は25日、TeNYの取材に対し「警察による捜査中のため一切お答えできません」と回答しています。

警察は告訴状を受理する方針で、今後、捜査が行われる見込みです。