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 ◇パ・リーグ オリックス2ー9西武(2024年9月24日 京セラD)

 オリックスのT−岡田外野手(36)、安達了一内野手(36)の引退セレモニーが行われた。それぞれ、思いを手紙にしたため、ファンの前で読み上げた。

 T−岡田は両親への感謝を述べ、夫人への思いを語り出すと言葉に詰まり、涙を流した。「どんなときも味方でいてくれて…」。球場を埋め尽くしたファンからは歓声が上がり、ようやくつないだ。「調子が悪いときは一緒に悩み、優しく、ときに厳しく一番近くで支えてくれて、ありがとう。心配ばかりかけてしまったけど、ここまでやり切れました。ともに走り続けてくれたので、少しゆっくりしましょう」と語りかけた。そして、最後は「19年間、本当にありがとうございました」と胸を張った。

 安達は「プロ13年間、本当にまわりの人に恵まれました」と語り、忘れられない試合に14年の10月2日、ソフトバンクとの優勝をかけた最終戦を挙げ、「あの試合があり、あの悔しさがあったからこそ、3連覇でき、日本一にもなれました」と喜びをかみしめた。16年1月に難病の「潰瘍性大腸炎」を患ったが、同年4月12日に実戦復帰。「あの復帰した試合の歓声は一生忘れません」と語った。

 支え合ってきたT−岡田との引退セレモニーに「切磋琢磨(せっさたくま)してきたT(岡田)と引退するとは思ってなかったんですけど、こういうのもなかなかないので、いいのかな」と感慨に浸った。