“規格外”バナナを活用!コメダ珈琲店のモーニングに「もったいないバナナジャム」が登場 …担当者「無理せず、ちょっと地球に優しいことを」

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食べられるけれど捨ててしまう「もったいない」食材が、コメダ珈琲店でおいしく生まれ変わっている。

珈琲所コメダ珈琲店(株式会社コメダ)が提供を始めたのは、その名も「もったいないバナナジャム」だ。株式会社ドールが手がける、フルーツの埋め立て廃棄ゼロを目的とした「もったいないバナナプロジェクト」とのコラボで生まれた。

プロジェクトでは、流通過程で熟しすぎたり傷ついたりしていわゆる“規格外”となってしまったバナナからまだおいしく食べられるものを厳選。冷凍バナナやピューレ、パウダーといった製品に加工し、ドリンクやアイス、お菓子などの商品に生まれ変わらせているのだという。

その中で生まれた「もったいないバナナジャム」は、9月4日から、全国のコメダ珈琲店(一部店舗を除く)で、「選べるモーニングサービス(開店〜午前11:00)」の中のメニューとして登場。

通常は「定番ゆで玉子」「手作りたまごペースト」「コメダ特製おぐらあん」の中からひとつを選ぶが、4つ目のメニューとして「もったいないバナナジャム」を選ぶことができる。

ファンからも「おいしくサステナビリティに貢献」

「もったいないバナナジャム」をPRするコメダ珈琲店の公式X(旧Twitter)の投稿には「素晴らしい取り組み」「食べに行きたい 子供も喜びそう」「いつもは小倉あんですが、、ここは一肌ぬいで『もったいないバナナジャム』を応援します」などのコメントが寄せられている。

普段のメニューに、地球に優しいメニューが“追加”されるこの取り組みだが、コラボの経緯は?そして客の反応は?コメダ珈琲店の担当者に話を聞いた。

――今回「もったいないバナナ」とコラボした経緯は?

コメダのお客様への提供価値は“くつろぐ、いちばんいいところ”です。お客様により一層くつろいでいただけるよう、そして「くつろぐ、いちばんいいところ」を永遠に持続させるべく、「“心にもっとくつろぎを” KOMEDA COMES TRUE.with YOU」をミッションに掲げ、様々な取り組みをおこなっています。

その一環で、コメダ珈琲店では以前からモーニングサービスで提供する選択メニューに、季節限定で「エリア限定ご当地ジャム」を導入しています。地域の特産品をジャムに仕立て、各エリア限定でお楽しみいただき、多くの反響をいただきました。
今回、新しいモーニングのジャムを検討するにあたり、Dole様の「もったいないバナナプロジェクト」を知り、その理念に共感し、コメダからご相談をした経緯です。

――こだわった点はどこ?

コメダ珈琲店で過ごす日常の中で「もったいないバナナジャム」を選択することで、無理せず、ちょっと地球に優しいことができる、ということが大切だと考えています。だからこそ、1日の始まりにふさわしく、食べると思わず笑顔になるような「おいしいジャム」を目指しました。

味はバナナ本来の自然な甘みを活かすことを意識し、食感も楽しんでいただくために果肉も残して仕上げました。香りや、塗りやすさも、コメダ自慢のパンと合わせた時のバランスにこだわっています。

――実際に販売してみて、客からはどんな反応があった?

コメダファンが集う、ファンコミュニティサイト「さんかく屋根の下」では、ジャムの味わいについての感想はもちろん「もったいないバナナジャムを食べることで、おいしくサステナビリティに貢献できる」といった内容のコメントも届いており、大変嬉しく拝見しております。

通常のメニューにも食品ロスへの取り組みが

――環境問題や食品ロスについて、他にどんな取り組みをしている?

【環境問題】
コーヒー豆…コメダは「珈琲所コメダ珈琲店」と名前に2回も“珈琲”が入るくらい、コーヒーを大切にしています。コメダでは、コーヒーを作り続けられるための取り組みを行っている仕入れ先を選んで、コーヒー豆を仕入れています。

「ステナイお店」…コメダ式サステナブルのひとつである、コメダ珈琲店のお店での取組みは「ステナイお店」と表現しています。ソファやテーブルは修繕しながら長く使い続けます。コーヒーカップも使い捨てカップではなく、丈夫で長持ちする陶器を採用しています。

「KOMEDA is □(コメダイズ)」…「地球とくつろぐ」ことを目指し、プラントベース喫茶店の「KOMEDA is □」を運営。環境負荷の少ない“プラントベース”という食スタイルを、美味しさと食べごたえにこだわるコメダらしいメニューとして「いつものくつろぎ」とともに提供することで、サステナブルな社会の実現を目指していきます。地球にいいコトをもっと気軽に、これから先もずっと続けられるように。コメダらしい取り組みで、地球環境に寄り添っていきます。

【食品ロス】
モーニングサービスで提供する「定番ゆで玉子」…モーニングの時間帯に提供しきれなかったゆで玉子は、店舗でスタッフの手により「手作りたまごペースト」へと生まれ変わります。マヨネーズと塩コショウだけのシンプルで優しい味わいが楽しめます。ミックスサンドや、たっぷりたまごのピザトーストなど、様々なメニューに使われています。

サンドイッチ…サンドイッチに使用する山食パンの耳はカットせず、そのまま提供しています。こだわりの製法で焼き上げる山食パンは、耳までやわらかく仕上がります。

――「もったいないバナナジャム」の販売はいつまで?

大変ご好評につき、11月頃まで販売を予定しております(終売時期は店舗により異なります)。

――「素晴らしい取り組み」「食べに行きたい」などの反響について、どう受け止めている?

大変嬉しく存じます。コメダで過ごす、朝のくつろぎのひと時のお供に、ぜひ多くのお客様にお楽しみいただけると嬉しいです。

――今後も「もったいないフルーツ」はじめ「廃棄されるはずだった食品」とのコラボはある?

現段階では未定ですが、検討していきたいと思っております。



元々は10月中旬までの販売予定だったそうだが、好評に押されて販売期間を延ばしたという「もったいないバナナジャム」。
普段のメニューをほんの少しだけ変えることで「ちょっと地球に優しいことができる」体験を、この機会にしてみるのも良いかもしれない。