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 ドジャース・大谷翔平投手の恩師で、元日本ハム監督の栗山英樹氏が20日、テレビ朝日系「報道ステーション」に生出演。メジャー史上初の「50本塁打&50盗塁」を達成した愛弟子について語った。

 日本のファンも朝から沸き返った大谷の偉業。栗山氏は「これだけ世界中の方が喜んで、元気をもらっている。良かったなと思う」と笑顔で話した。

 快挙達成の舞台は米フロリダ州のローンデポ・パーク。昨年3月のWBCで侍ジャパンが世界一に輝いた場所だ。

 侍ジャパンを率いていた栗山氏は、米国との決勝で大谷が9回に登板したことを引き合いに「物語、ありますねえ」。記念すべき50号アーチは、左翼ブルペンのわずか右のスタンドに飛び込んだ。ブルペンは大谷が登板に備えて投球練習を行った場所で「翔平が一番緊張した場所。できれば入れて欲しかった」と話した。

 盗塁については日本ハム時代、侍ジャパンと故障防止のために「走るな」のサインを出していた。栗山氏がその話を大谷とした際には「興味として今、盗塁の面白さを感じている」との答えが返ってきたという。

 メジャー初の偉業を成し遂げ、次は大谷にとっても初のポストシーズンでの戦いが待つ。

 今季は手術明け、チーム移籍に加え、開幕直後には専属通訳だった水原一平被告の銀行詐欺の問題もあった。

 その上で驚異的な成績を残している点をアナウンサーから問われた栗山氏は「本人も大変だった感じを受けたけど、翔平は苦しい状況に追い込まれれば追い込まれるほど野球で力を発揮できる」。

 そして「今回の数字も凄いけど、これで“良かったね”と言うより、“いやいや翔平、全然まだじゃん”とみんなで思っていたら、もっと上に彼の力が引き出されるような気がしている。ここで振り返らない方がいい。“これからだよ、翔平”と」と熱く続けた。