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 ◇セ・リーグ 巨人―広島(2024年9月20日 マツダ)

 巨人の浅野翔吾外野手(19)が20日、広島戦(マツダ)の試合前の円陣に登場。引き分けを挟み3連勝中のチームに笑顔の「つながり」と闘魂を注入した。

 2020年以来4年ぶりのリーグ制覇へラストスパートをかけているチームに勢いをもたらしている19歳が、この日も試合前からナインを“浅野流”で鼓舞した。

 浅野は笑顔でマツダのベンチから出てくると「昨日もナイスゲームでした!」と元気ハツラツあいさつ。そして「今日はビジターなんで何も用意できていないですけど、言葉でいきます!今日のテーマは“つながり”でいきます。つながり」というと、何やらお尻のポケットをもぞもぞ。何も用意していないと“フリ”をかました19歳は「これは僕のちっちゃい頃なんですけど…」とカワイイ赤ちゃんの写真がコピーされたクシャクシャになった紙をナインの前に広げた。「眉毛見てください!」。太い眉毛が左右一文字につながっている写真を見てナインは大爆笑。「立派な眉毛をしてるんですけど、今日はこの(眉毛)くらいつながりを持って、つながりのある打線で頑張りましょう〜〜〜っ!さぁいこうー!」と敵地に響き渡るほど声を張り上げた。これまでの円陣声出しの中でも最高の盛り上がりを見せ「ネタ持ってんな〜っ!」「うますぎだろ!」「すげー(笑い)」と選手たちから絶賛の声が飛び、試合前から最高の雰囲気を浅野がつくった。

 「敬老の日」だった16日の円陣では「今日、何の日なのか知ってますか…敬老の日です。おじいちゃん、おばあちゃんに感謝して、今日勝ちましょう。早くけいろう(帰ろう)!」とこん身のオヤジギャグでナインを“凍りつかせた”が、左隣に陣取った坂本が笑顔で手を叩きフォロー。快勝での中日戦連勝を呼んだ。

 15日の中日戦から円陣の声出しを務めて連勝で迎えた18日。縁起を担いで3試合連続で託された19歳は、袋からお守りを取り出して全員に配った。「僕は優勝したくてしたくて、神社に行ってお祈りしてきたんですけれど、まだ足りないなと思って、一人一つお守りを買ってきました」。勝利への思いを込め、前日のオフにわざわざ出かけて手に入れた。「これは持っている力を奮い立たせるって意味があるみたいなので、この6連戦、奮い立たせて頑張りましょう!」と鼓舞されたナインが驚異の粘りを見せた。

 そして前日19日は「ナイス粘りです!昨日マジックつきましたけど、監督が言っていた通り、気を抜かずにやっていきましょう。せっかくマジックつけたんで…(お尻のポケットをもぞもぞ)このマジックは…(もぞもぞ)水性マジックじゃなくて、油性マジックでいきましょう〜!さぁいこうー!」とニッコリ。右横にいた丸は失笑、左横の坂本は浅野の肩に手を置き笑顔でガックリと体勢を崩しながら“いいよ、いいね〜”と手を叩き出陣。戸郷の快投、岡本和の本塁打などによる快勝を呼び込み“不敗神話”を「4」に伸ばした。