タリーズコーヒーのコーヒースクールって?

タリーズコーヒーでは「コーヒースクール」とよばれる、豆の選び方やおいしい淹れ方などコーヒーにまつわる基礎を学べるワークショップを開催しています。コースは、約30分でサクッと学べる「入門編 ミニスクール」980円や約1時間30分じっくりと学ぶ「基礎編コース1、2、3」2035円など6コース展開。すべて単発での体験かつ参加人数は1〜6名なのでおひとりさまでも気軽に参加しやすいのがポイントです。

ソロおすすめ Point

参加人数が少人数なのでサポートが手厚く安心して参加できます。また8・9割がソロでの参加のため周りが気になりづらいのもうれしいです。

予約は2日前までで、ホームページまたは開催店舗の店頭で申し込みできます。お支払いは体験前にレジで済ませます。開催場所は全国各地のタリーズコーヒー店舗ですが、開催店舗は月によって異なります。開催頻度も店舗ごとに違うのでホームページをチェックしてみて。

いざ体験!まずは基礎知識を身につけよう

タリーズコーヒー神楽坂店 店内

今回訪れたのは「タリーズコーヒー神楽坂店」。都営大江戸線牛込神楽坂駅A1出口から徒歩1分、弁天坂近くの大通り沿いにあります。店内はグリーンが多く配置された落ち着きのある雰囲気で広々としており、ゆっくり読書するにも少し休憩するにもぴったりです。体験場所は店舗によって異なりますが、ほかの利用客とは少し離れた店内の一角で行われることが多いといいます。

「コーヒーノートブック」

今回は「基礎編コース2 コーヒーのテイスティング」2035円を体験しました。
基礎編は1、2、3コースあり、コース2はコーヒー豆の味の違いを中心に学べる内容。豆選びからこだわりたいという方にぴったりです!ちなみにコース1はハンドドリップが学べる内容、コース3は豆の素材そのものの味わいを堪能できるテイスティング・カッピング体験をとおしてコーヒーの奥深さを探る内容になっています。もちろんどのコースから参加しても大丈夫なので、気になった内容のものから体験してみてくださいね。
またはじめて基礎編に参加すると、体験の流れなどが記載されたコーヒーノートブックがもらえるので気になったポイントを書き込んでしっかり知識を身につけましょう。

まずはコーヒーの産地ごとの味わいの傾向と焙煎レベルについて、講師のお話からスタート。コーヒーは主に熱帯・亜熱帯の地域で採れ、なかでも中南米、東南アジア(インドネシア)、アフリカの3つが主なエリアです。

コーヒーは栽培環境によって味わいが大きく変化し、ブラジルやグァテマラなどが位置する中南米のコーヒーは酸味とコクのバランスが良いものが多く、すっきりと飲みやすいのが特徴。東南アジアは国によって味わいが大きく異なりますが、代表的なインドネシアでいうとどっしりと重たい味わいです。タンザニアやケニアなどがあるアフリカのコーヒーは強い酸味と香りが印象的なものが多く、フルーティーやフローラルなど品種によってさまざまな香りを楽しめます。
その後は焙煎について勉強しました。焙煎度合いによってもコーヒーの味わいは変化します。その詳しい内容はぜひ実際に受講してみてくださいね。

産地が違うコーヒーをテイスティング

写真左から「ブラジル」、「モカジャバ」、「ブルンジ」

知識を身につけたら実際に味わいや個性の違いをテイスティングで確認していきます。
テイスティングするのは中南米、東南アジア、アフリカの3エリアのコーヒーを1つずつ。今回は「ブラジル(中南米)」、インドネシアとエチオピアのブレンド「モカジャバ(東南アジア)」、「ブルンジ(アフリカ)」で違いを体感します。

テイスティングの前にひいたコーヒー豆をチェック。コーヒーは抽出すると香りが変化するのも魅力のひとつ。それぞれが抽出後どんな香りになるのか想像しながらかいでみると楽しさが倍増します。香りが鼻について香りを感じづらくなったときは、自分の服を嗅いでリセットするのがおすすめだそうです。
筆者は「ブラジル」が嗅ぎ馴染みのあるオーソドックスなコーヒーの香り、「モカジャバ」が深みのある濃い香り、「ブルンジ」が華やかな香りと感じました。

コーヒープレス

ここからは講師の方といっしょに抽出作業をしていきます。飲み比べ用の抽出にはコーヒープレスという器具を使用します。環境や技術によって味わいに違いが出るハンドドリップと違い、コーヒープレスは誰が入れても同じ味になるので豆自体を純粋に飲み比べをしたいときにぴったり。またコーヒーフィルターを使わないため豆から出るオイルなども抽出され、口当たりがまろやかになりやすいのも特徴です。

コーヒー粉を入れて350mlまでお湯を注いだら蓋を閉めて40秒待機。時間が経ったら浮いた粉をスプーンで馴染ませ、もう一度蓋をして4分待ちます。

最後に蓋から飛び出たプレス機をゆっくりと押して、抽出完了!
失敗の心配がなく、サクッと簡単にできるのでおうちでのコーヒータイムにも◎。

まず抽出したコーヒーの見た目に驚き。オイルが出ているので普段見るコーヒーよりも表面がテカテカと光っています。どれも口当たりも比較的まろやかで、舌の上に味わいが残りやすいと感じました。「ブラジル」はすっきりと飲みやすくて酸味と苦味のバランスがとれた味わい、「モカジャバ」は苦味が強くてコクのある味わい、「ブルンジ」は酸味が強い独特な味わいです。

コーヒーを自分好みの味わいにする豆のひき方を習得

産地の違いを確かめたら次は豆のひき目での味わいの違いを比べていきます。
粗めと細かめでひいたコーヒー粉を1カップずつ用意。肉眼でとらえられるわずかな差ですがまずは見た目をチェックします。

タリーズコーヒー オリジナルドリッパー

講師の方といっしょにハンドドリップ

こちらの抽出はハンドドリップで行います。ドリッパーには、陶器でできたタリーズコーヒーオリジナルのものを使用。抽出穴がふたつあり、お湯の流れをコントロールするリブが比較的高いので使いやすいそうです。抽出作業は講師の方が丁寧にサポートしてくれるので、ハンドドリップ初心者でも安心してできるのはうれしい!

ソロおすすめ Point

ハンドドリップでの抽出は動作が細かく集中力が求められるので、目の前のことだけに没頭する時間が過ごせます。習得できればおうちでいつでもコーヒーに向き合うことができ、ひとり時間がワンランクアップするはず。

写真左から引き目が粗いいコーヒー、細かいコーヒー

ひき目が粗くなればなるほどコーヒー粉を通るお湯の流れが早くなるので、アメリカーノのような苦味の少ないすっきりとした味わいになります。つまり苦味の強い味わいが好きな人は引き目を細かくするのがおすすめ。同じコーヒー豆でもひき目で自分好みに変えられることに驚くお客様が多く、体験以降はひき目をアレンジしておうちでワンステップ上のコーヒーを楽しむ人も多いそうです。奥深いコーヒー沼に片足をつっこんだような気がしました。

利きコーヒーにチャレンジ!好みのペアリング探しでワクワク

最後は利きコーヒーにチャレンジ!「ブラジル」、「モカジャバ」、「ブルンジ」の3種類のコーヒーを、名前を伏せてテイスティングしていきます。筆者が試してみたところ、酸味が強かったためAが「ブルンジ」、苦味が強く感じられたのでBが「モカジャバ」、すっきりとした飲みやすさからCが「ブラジル」と予想。
しかし、結果はAが「ブルンジ」、Bが「ブラジル」、Cが「モカジャバ」でした。
BとCの判断にはすごく迷ったので悔しい気持ちになりました...!

写真奥から時計回りに「バウムクーヘン」、「アップルパイ」、「ソフトクッキー ココア&チョコレートチャンククッキー」

また、いっしょに3種類のスイーツとのペアリングも試してコーヒーとスイーツの相性についても考えていきます。スイーツは講師がセレクトするため毎回異なり、今回は「アップルパイ」、「ソフトクッキー ココア&チョコレートチャンククッキー」、「バウムクーヘン」でした。
コーヒー業界のセオリーとしてはコーヒーとスイーツの味わいが近ければ近いほど相性がいいとされています。そのためブラジルにはバウムクーヘンのバランスの取れた甘さ、モカジャバにはクッキーのビターな味わい、ブルンジはアップルパイのリンゴの酸味がマッチするようです。もちろんセオリーに縛られず、自分好みの相性を見つけてみるのもGOOD。

写真左から「ハウスブレンド(豆/200g)」1140円と「ビーンズ メジャースプーン」363円

体験終了後にはコースごとにおみやげもあり、コース2では店頭でレギュラー販売されているコーヒー豆(豆/200g)からお好きなもの1つとビーンズスプーンをプレゼント。また、体験当日限定でコーヒー豆や抽出器具などのアイテムが10%オフとお得に購入できるので、プレゼントされたアイテム以外を持ってない方もおうちでのコーヒードリップを始めやすくなっています。
コーヒータイムの過ごし方が大きく変わる「コーヒースクール」。テイスティングしているうちに味わいの好みが明確になっていくのがとくに楽しいです。コーヒー沼への第一歩としてはもちろん、中級者以上の方も満足して楽しむことができるのでぜひ参加してみてくださいね。

◼︎タリーズコーヒー 神楽坂店(たりーずこーひー かぐらざかてん)
住所:東京都新宿区箪笥町22 伊藤園神楽坂ビル1F
TEL:03-5206-1225
営業時間:7時30分〜20時(土・日曜、祝日は8〜18時)
アクセス:都営大江戸線牛込神楽坂駅A1出口から徒歩1分
 
〈タリーズコーヒー コーヒースクール〉
参加定員:1〜6名(コースと店舗により異なる)
所要時間:約30〜1時間30分(コースにより異なる)
料金:980〜2035円(コースにより異なる)
開催場所・時間:HPを要チェック
公式サイト:https://www.tullys.co.jp/school/

ソロ Memo

■取材時のソロ率:100%(平日午後)
■おすすめの利用シーン:おうち時間を充実させたいとき、何かに没頭する時間を作りたいとき、コーヒーにまつわる造詣を深めたいとき


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Text&Photo:小杉環太(エフェクト、写真一部「タリーズコーヒージャパン株式会社」提供)

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