『虎に翼』「これは…お醤油煎餅かしら?」とたずねる涼子に「なんですって」と強めに反応した寅子。対してよねはお茶を吹き出しそうに…視聴者「アドリブで素の姿が」「よねらしからぬ笑い」「ほっこり」
9月19日の『虎に翼』
現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第25週「女の知恵は後へまわる?」の124回が9月19日に放送され、話題になっています。
*以下、9月19日放送内容のネタバレを含みます。
寅子の名前を知る少女は同級生の少年を突き落とした疑いで調査を受けていた。寅子は調査官の音羽(円井わんさん)とともに、少女の審判を行う。
星家に顔を出した朋一(井上祐貴さん)は、航一(岡田将生さん)と寅子に本心を打ち明ける。
一方、なかなか進まない美位子(石橋菜津美さん)の裁判に、轟(戸塚純貴さん)は時間がかかっているのは良い兆候だと美位子を励ますが――といった話が描かれました。
あらためてあらすじ
ドラマ中盤で迎えた1971(昭和46)年の冬。
司法試験に合格した桜川涼子(桜井ユキさん)は、その報告のために上京、星家を訪問します。
涼子はその場にいる寅子とよねに感謝を伝えつつ、司法修習を受けるつもりがないということ、そして司法試験を受験した理由として「強いて言うなら、世の中への、わたくしなりの股間の蹴り上げ方かしら。ウフフ」と話します。
それから「わたくしをすぐに可哀想で不幸な存在に落とし込もうとする、世の中に。弁護士になれなかったんじゃない、ならなかった。この先弁護士になるもならないも、わたくしの手の中にある。せめてそうしたかったの」と話し、司法試験を目指す若者に法律を教える場をつくることを発表しました。
「直接聞けばいい」と答えるよね
一方、心によねを住まわせていて、弱音を吐きそうになったら、そのよねさんに叱咤してもらっていたと話す涼子。対して寅子も、これから悩んだ時には心のよねにたずねる、と話します。
すると、心ではなく直接聞けばいい、と答えるよね。
そこで「それは頼もしいですわね」と涼子が話すと「調子のいいこと言うな。お気立てに難があると言ってただろう!」と強い口調でよねは言いかえします。
対して涼子が「あら? そんなこと言いましたっけ」と話すと、集まった面々は懐かしい当時を思い出して笑いあいました。
やり取りの最後、「いただいていいかしら?」と机の上のお煎餅に手を伸ばした涼子。
そしてここからしばらく、アドリブらしきやりとりが小さめの声で続いていきます。
「これは…お醤油煎餅かしら?」
まず、涼子より先にかじっていたよねは、机の上にお煎餅のかすをまき散らしました。それを見て即座に「あら? ぶちまけたわね」と言う寅子。
よく見ると、いつもしかめっ面のはずのよねがここでくすっと笑ってしまっています。
笑いを我慢するように、続けて「ああ、これはうまいな」とお煎餅の感想をよねが伝えると、寅子は「うま!」涼子も「おいしい!」と反応します。
さらにお煎餅を口に含みながら「これは…お醤油煎餅かしら?」と寅子にたずねる涼子。対して寅子は耳に手を当てて「なんですって?」と強めに聞き返します。
そのやりとりを横で見ていたよねは、飲んでいたお茶を吹き出しそうにするのを必死に我慢するのでした。
素が垣間見えてほっこり
しばらく続いたアドリブらしきやりとり。重い話が続くなか、3人それぞれの”素”が垣間見えた楽しいシーンに、喜んだ視聴者が多かったようです。
ネットでは「よねさんらしからぬ笑い!これはアドリブだろうなあ、と微笑ましく見ていました」「明らかにカメラが長回しに。笑いを我慢できないよねさんかわいい」「皆さんの素の姿が垣間見えたようなシーンにほっこり…」「これはお醤油せんべいかしら、なんてふつう聞かないでしょ(笑)」「よね、『お気立てに難がある』指摘を何十年も根に持っていたのね」といった声があがっていました。
朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。
仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを担当。脚本は吉田恵里香さんが、主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。