KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (左から)森尾舞、石母田史朗、新川將人、稲岡良純、 原田真絢、木場勝己、渡辺翔、二反田雅澄、 水夏希

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2024年9月16日(月・祝)KAAT神奈川芸術劇場<ホール内特設会場>にて、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『リア王の悲劇』が開幕した。この度、舞台写真&演出の藤田俊太郎、出演の木場勝己、伊原剛志のコメントが公開された。

クォート版『リア王の物語』とフォーリオ版(シェイクスピアによる改訂版)『リア王の悲劇』が存在している『リア王』。本公演は、これまでの『リア王』とは異なる、河合祥一郎による新訳のフォーリオ版を日本で初めて舞台化する。

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (左から)土井ケイト、章平          撮影: 宮川舞子

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (中央左から)木場勝己、原田真絢 ほか          撮影: 宮川舞子

演出はいま最も注目される演出家のひとりである藤田俊太郎。出演は、タイトルロールのリア王を木場勝己。リア王の長女ゴネリルを水夏希。次女リーガンを森尾舞。グロスター伯爵の嫡子でありエドマンドの策略により追いやられるエドガーを土井ケイト。追放されながらも姿を変え支え続けるリア王の家臣・ケント伯爵を石母田史朗。グロスター伯爵の私生児であり、エドガーを陥れるエドマンドを章平。リア王の三女コーディーリアとリア王に寄り添い影となる道化の二役を原田真絢。リーガンの夫・コーンウォール公爵を新川將人。ゴネリルの夫・オールバニ公爵を二反田雅澄。ゴネリルの執事を塚本幸男。リア王の家臣であり裏切りの果てに苦悩するグロスター伯爵を伊原剛志が演じる。

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (左から)木場勝己、原田真絢、水夏希          撮影: 宮川舞子

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (左から)木場勝己、石母田史朗          撮影: 宮川舞子

今回の上演では、時代をキリスト教が入ってくる前の3~5世紀のブリテンに設定して人間としての在り方や尊厳を見つめ直す。

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (左から)塚本幸男、水夏希、章平、新川將人          撮影: 宮川舞子

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (左から)木場勝己、土井ケイト          撮影: 宮川舞子

なお、本公演は10月3日(木)まで上演される。

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (左から)二反田雅澄、章平、水夏希、森尾舞          撮影: 宮川舞子

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 (左から)伊原剛志、土井ケイト          撮影: 宮川舞子

藤田俊太郎[演出] コメント

『リア王の悲劇』開幕に寄せて。数年にわたる準備期間、そしておよそ二ヶ月の稽古期間、一歩一歩着実に、充実のリハーサルを重ねてきました。キャスト、プランナー、スタッフ、関係者一同、誠実に取り組みました。カンパニーの総力を合わせ、作品のテーマを追い求めました。融和や希望、未来へ向けた真実の言葉、多様性の時代に相応しい新しいシェイクスピア劇の誕生です。演劇を愛する方にも初めて舞台をご覧になる方にも、この作品を観劇していただけたらと思っております。是非、劇場に足を運んでいただき、豊かな気持ちで大いに笑って、大いに泣いていただけたら。KAAT神奈川芸術劇場ホール内特設会場にて、心を込め、親愛なる観客の皆様をお待ちしております。 

木場勝己[出演] コメント

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 木場勝己          撮影: 宮川舞子

9月16日、『リア王の悲劇』初日の幕が開きました。
私にとっては61年間の念願が叶ってリア王役をやらせていただくことになりました。
10月3日まで公演は続きます。75 歳を目前にしての大暴れ、是非ご覧ください! 

伊原剛志[出演] コメント

KAAT『リア王の悲劇』24年度公演 伊原剛志          撮影: 宮川舞子

充分に稽古する時間がありましたので、やっと初日が開けて、やっとお客様に観ていただける喜びがあります。稽古場で最初に通し稽古をした時に自分自身が面白さを感じたので、お客様にもその面白さを体験して頂きたいです。是非劇場でお待ちしております。