仏国内に生息するイヌワシ(2013年7月31日撮影、資料写真)。(c)JOEL SAGET / AFP

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【AFP=時事】ノルウェー当局は13日、今月幼児を襲ったイヌワシは、他にも数人を襲っていた疑いがあると発表した。当局は、ワシが人を襲うのは「異常行動」との見解を示している。

 今月7日、1歳8か月の女児が同国中部にある家族経営の農場で遊んでいたところ、ワシが襲い掛かった。ワシは、猟場職員が射殺した。

 この襲撃を受け、メディアは、最近各地で同様の事例が相次いでいると報道。

 環境庁が写真を精査した結果、女児が襲われた事例を含め、3件は同じイヌワシによるもので、残り2件もおそらく同一個体によるものだと結論付けた。いずれも重傷者は出ていない。

 同庁の顧問を務めるスザンヌ・ハンセン(Susanne Hansse)氏は、イヌワシが人を襲う事例は国内外で聞いたことがないと説明。「殺されたイヌワシの行動は極めて異常」だとし、「人を恐れていなかった」と指摘した。

 一部の研究者は、このワシは餌付けされていたのではないかとの見方を示している。

【翻訳編集】AFPBB News

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