「一緒にメシ食い、スタッフ総出お見送り…」和田アキ子『おまかせ』終了報道に業界人が嘆く「寂しさ」

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“芸能界のご意見番”こと歌手の和田アキ子が司会を務めるTBSの名物番組『アッコにおまかせ!』に来春終了報道が飛び出した。9月9日にWeb版「女性自身」が報じた。

同番組は1985年10月にスタート。今年10月に放送40年を迎える長寿番組だ。終了報道のきっかけは、パリ五輪で金メダルに輝いた女子やり投げ・北口榛花選手に関するコメントだった。和田は

「何回見てもだめ。涙腺が弱くなっているから……」

北口ファンだった和田アキ子だが……

と自分のことのように快挙を喜んだが、その後、北口選手が験担ぎの一環で、寝そべりながらカステラを食べる様子が映ると

「あはは。なんかトドみたいなのが横たわっているみたいな。かわいいなあ」

と形容してしまった。

案の定、SNS上で

《失礼すぎる》

《別の言い方があるのでは?》

と大炎上。和田は11日放送の同番組で

「私ごとですが少し時間をいただきたいと思います」

と神妙な面持ちで切り出し、

「動物に例える不適切な発言をしてしまいました。お詫びします」

と謝罪した。

「アッコさんが北口さんのことが大好きで、誰よりも応援していたのは間違いありません。あの“トド発言”は好きすぎるがゆえの、“言葉のあや”のような部分もある。アッコさんはスマホは持っていますが、エゴサーチは一切しない。人づてに炎上していることを聞かされ、ひどく落ち込んだそうです。番組終了報道はアッコさんのメンタルの問題もあるでしょう」(テレビ局関係者)

「おまかせ」の前番組「サンデージャポン」に出演するお笑いコンビ『爆笑問題』の太田光は、自身のラジオ番組で

「サンジャポ終わりで必ずアッコにおまかせに行くのよ、あいさつに。その時からずっと『大好きやねん、北口選手』って言ってたから。炎上した時、切なくて……」

と語っている。

かつて大阪“ミナミのアコ”と呼ばれた女番長は、芸能界でもオトコ負けの存在感を放ち、酒やギャンブルといった要素も相まり“暴君キャラ”のように扱われてきた。しかし、素顔は全くの別モノだ。和田を知る人物は

楽屋では”アッコファミリー”が

「あくまでシラフの時の話ですが……」

と前置きした上で、次のように語る。

「礼儀や作法に厳しい半面、誰にでも親身に寄り添う人。そんな和田さんが『トド』という言葉を使ってしまったのは一生の不覚。MCとしての限界を感じたとしても不思議ではありません」

和田にとって「おまかせ」とラジオ『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)はライフワーク。「おまかせ」現場の昼食は、楽屋弁当ではなく、ご飯を炊き、総菜を揃えなければならない。コストはかかるものの、それぞれが和気あいあいと食べることでチームの結束力が高まると評判だ。

また、和田が局を出る際はスタッフ総出でお見送りするスタイルが定番となっている。

「和田さんの乗る車が見えなくなるまで、手を振らなければなりません。『今の時代にそぐわない』と言う人もいるかもしれませんが、これは何十年と続いてきたからこその“恒例行事”。嫌がっている人は一人もいませんよ。まあ、昔は他にもこういう番組があったのですが、いまとなってはアッコさんだけ。テレビ界がイケイケだった“良き時代”の名残が無くなってしまうのは、寂しい限りですよ」(前出・テレビ局関係者)

現時点で「おまかせ」終了は決まったわけではない。40年続けてきた功労者に対し、TBSから番組終了を申し出るとは考えられず、言い出すとしたら和田からだ。果たして、どんな幕切れになるのだろうか――。